誰もが一度は目にしたことがある黄色い看板でお馴染みのマツモトキヨシ。
そのマツモトキヨシが6月28日にオープンした、今までとは打って変わって黒いシックな外装で、あの特徴的な店名も見当たりません。
かつてはドラッグストアのパイオニア的な存在だったマツモトキヨシが今、新たな形に挑む理由は何なんでしょうか?
株式会社マツモトキヨシ
マツモトキヨシが銀座に30日にオープンさせる新コンセプトの店「Beauty U」。
変わったのは外観だけではありません。一歩中に入るとブランドごとに整然と並ぶ化粧品。まるで百貨店の化粧品売場のようです。
株式会社マツモトキヨシホールディングスの松本貴志常務は、
今までのドラッグストアにはない新しいターゲットを設定した。忙しい女性が美しくなるために、より手軽、気軽、そして短時間でサービスを受けられる店を目指す。
コンセプトは「働く女性の美と健康のサポート」。ターゲットとしているのは20~30代に絞った新業態です。
店内では美容部員によるポイントメークアップのサービスが無料で受けられます。
よりサービスや質の高い商品を提供することで、より収益性の高いモデルがつくっていけると思う。
ドラッグストア業界
実はマツモトキヨシは22年間に渡り売上高トップだった座を郊外を中心とするドラッグストア、ウェルシアホールディングスに奪われ、さらにツルハホールディングスにも抜かれました。
そこで新コンセプトの店を加えることで都市部に強いマツモトキヨシの存在感を高めようというのです。
こちらが既存店業態の有楽町二丁目店。そして斜め前にあるのは有楽町イトシア店。外国人観光客が好む商品を中心に取り揃えている。
新業態の店をオープンする銀座界隈にマツモトキヨシはすでに4つの店舗を展開。それぞれにターゲットを絞っています。
同じ商圏でも店のタイプを変えれば売り上げはまだまだ伸ばせるというのです。
近くにあっても相乗効果を出せるモデルをつくることが売り上げ・利益につながる。
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