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[WBS]普及に向け動きが…!原油高騰で注目の新素材[株式会社リグノマテリア]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世界的に原油価格が高騰しています。そこでコップをはじめ身近な石油由来の製品の値段も上がっています。そうした中、石油に変わる新たな素材が普及に向けて一気に動き出すかもしれません。

石油に代わる国産新素材!"改質リグニン"とは?

茨城県常陸太田市にある研究施設「リグノマテリア」。

実験室に置かれていたのは車のボンネットです。その原材料となっているのが…

住田瑠菜記者

この時期、毎年悩まされる人も多い花粉の原因ともなるこちらの杉ですが、この杉のある成分を使って先程の車のボンネットが作られているということです。

この施設では杉を使った全く新しい素材を製造しているといいます。

その製造工程を案内してもらうと…

リグノマテリア
沢畠勝憲副工場長

こちらが「改質リグニン」です。

見せてもらったのはこの茶色い粉。杉の粉末に薬剤を加えて作られた改質リグニンです。

植物に含まれる細胞壁を頑丈にする成分「リグニン」を抽出したもので、石油に代わる原材料として期待されています。

リグノマテリア
三浦善司社長

プラスチックに代わるもの何にでもできる。
いろんな部品、例えば電子機器の基盤など何でも使える。

植物由来で環境への負荷が少ない改質リグニン。耐久性に優れているため同じ強度を保ちながら石油由来の製品よりも軽量化できるのが特徴です。

車のボンネットも…

住田瑠菜記者

一人で持てるぐらい軽いです。試しに片手で持ってみても女性でも一人で持てるぐらいの軽さです。

ボンネットのほかにもすでにスピーカーの部品として実用化されているほか、スクラブを使った化粧品への活用も想定されています。

現在、化粧品メーカーや大手自動車メーカーなどと商品開発に向けた協議を進めています。

しかし、商用化するためには課題も…

リグノマテリア
三浦善司社長

この工場は年産100トンくらい。
ナフサ(石油)原料のプラスチックに当然コストでは勝てない。

平均的な石油由来のプラスチックと比べて製造にかかるコストはおよそ6倍。

製造コストを下げるためには今の100倍以上の生産量が必要だといいます。

この新素材の普及のため国も動き出しています。

自民党の議員らは4月18日に改質リグニン活用推進議連を設立。設備投資などの財政支援で事業をバックアップする方針です。

自民党
甘利前幹事長

実は足元にすごい資源がある。
これを日本の成功事例としていきたい。

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