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[WBS]過去最多の感染者数!診療・自宅療養の現場で懸念[株式会社木下グループ]

2022年1月19日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

政府は1月19日、東京など13都県へのまん延防止等重点措置の適用を正式に決定しました。

東京都の7,377人など28の都道府県で新規感染者が過去最多となり、全国では初めて4万人を超えました。

この急激な感染拡大でコロナ診療の現場や自宅療養者への支援である懸念が出ています。

13都県に"まん延防止"が決定!感染4万人超 高まる懸念とは…

中筋孝臣記者。

こちらは新橋にあるPCR検査場です。午後5時を過ぎて仕事終わりの人でしょうか、検査を受ける人の列ができています。

木下グループのPCR検査施設では都内だけで1日およそ6,500人分の検査ができますが、連日予約が埋まっている状態です。

「周りで感染の話は聞く?」

友人とか友人の友人とかなったと聞くので怖い。

政府は1月19日に新たに東京など1都12県に対し、21日からのまん延防止措置適用を正式に決定。

岸田総理。

メリハリのきいた対策を講じることで感染者数の増加を抑制することが必要。

対象地域では自治体の判断により飲食店の営業時間の短縮などの行動制限がかかります。

1月19日は全国で4万人を超える感染者が確認されるなど感染の急拡大が続く中、今ある懸念が…

日本医師会の中川会長。

感染者数が爆発した場合、ものすごい数の軽症者や無症状車が出た場合、そういう人が医療機関や検査機関に押し寄せた場合に大混乱が起こるのではと心配している。

高齢者や基礎疾患のあるハイリスクの人を優先的に検査したり医療機関を受診するべき。

PCR検査に行列 結果に遅れ!高まる陽性率…試薬が足りない!

コロナ診療の現状はどうなっているのでしょうか。

こちらは16日に撮影された千葉市内の病院「東京ビジネスクリニック」の様子です。

病院の職員。

どうしよう、これは…

PCR検査を受ける患者などが病院に殺到していました。この病院では今週に入り、検査を受けた半分を超える人が陽性だといいます。

医師。

検査結果が陽性で返ってきた。

しかし今、検査結果が出るまでの期間に遅れが出ていました。

東京ビジネスクリニックの内藤祥医師。

検査を提出して24時間以内にファックスで結果が返ってくるのが通常。

現在は48時間前後が平均。

このためPCR検査よりも結果が早く出る抗原検査で対応しています。

PCR検査を受けに来た人にも医療者の判断で抗原検査をする。

その場で診断できるので少しでも早く治療を始め、隔離ができる。

東京都内のクリニック「池袋大谷クリニック」ではある別の問題も起きていました。

池袋大谷クリニックの大谷義夫院長。

最後の方は入院が必要だったのたった今、夜10時に終わったところ。

こちら東京・池袋のクリニックでは夜、発熱外来を受け付けていますが、この数日は陽性率が3割を超えているといいます。

そんな中、あるものが不足しています。

試薬が足りなくなっている。

今まではオーダーすればすぐ届いたが、全国的な需要増加で数日間手に入らない。

患者の急増でPCR検査に欠かせない試薬が足りず、短時間で結果が出るタイプの検査は限定せざるを得なくなっているのです。

新たに使えるようになった飲み薬「モルヌピラビル」は発症から5日以内で効果を発揮するため、こうした検査の遅れが続けば結果的に患者の重症化につながる恐れがあります。

「こんな重症化予防の薬は若い方中心のオミクロン株ではまれではないか」「1週間に1人も出ないのでは」と思っていたが、きょうは3人に出している。

東京都内の陽性率は1月19日時点で21.3%。2週間前は2%台だったのが急上昇しています。

感染拡大で急増 自宅療養!調達追い付かない食料品支援

感染者の急増で新たに問題も…

1月19日、豊島区では緊急の会議が開かれていました。

豊島区民社会福祉協議会の田中慎吾さん。

おはようございます。

新型コロナウイルスの自宅療養者に向けた食料品支援ということで、先週末はそうでもなかったが今週に入り急激に自宅療養者が増えている。

自宅療養者向けの支援で対応が迫られているのです。

東京都内では自宅療養中の人が増え、すでに1万5,000人を超え、去年夏の第5波に並ぶ水準です。

自宅療養者へは通常、東京都が食料品など生活必需品を配布します。しかし、感染拡大のスピードに物資の調達が追い付かずひっ迫しているといいます。

保健所も「夏と同じく感染者が増えていて困っている人に渡せるよう準備してほしい」と。

都からの支援品が届くまでのつなぎとして3日分の食料を準備しているのです。

配送を担うのが社会福祉協議会の鈴木康修さん。去年夏にも自宅療養者に食料を届けました。

感染間もなくて呼吸も苦しそうで電話するのもきつそうだった。

買い物も行けず、明日食べるものも不安になる人も多い。やはり迅速に対応する。

要請があれば翌日の午前中までに物資を届けるといいます。

配布は遠くても20~30分の距離。食料品を載せて行く。連絡があればすぐ動ける。

豊島区では現在、夏の第5波と同じ量の食料を確保していますが、今後の感染状況が見通せない中、個人個人の備えが必要だといいます。

普段食べているものを少し多めに買っておき、賞味期限が近いものから食べる。

3~4日分がつなぎとして使えるので、ぜひやってほしい。

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