歴史的な円安水準の更新が続く中、ボージョレ・ヌーヴォーと日本のコメに異変が起きています。
ボージョレ価格が2倍!?
羽田空港に降り立った飛行機。積まれていたのは秋の風物詩「ボージョレ・ヌーヴォー」です。
販売解禁は11月17日に予定です。
輸入販売元のサントリーによると今年の商品は1年前に比べて1,000円以上の値上げ。価格が2倍以上になるものも。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で空輸ルートが制限されて遠回りとなり、輸送コストが高騰したことが背景にあります。
さらに…
サントリー
ワインカンパニー
吉雄敬子社長
輸入のコスト、円安といろいろな形で値上げせざるを得ない状況になっている。
円安です。10月19日も円安が進み、150円の大台に近づいています。
サントリーは航空運賃やワインの仕入れ代金は外貨建てのため、今の円安水準では価格に添加せざるを得ないといいます。
ワインなどを専門に扱う商社からは…
モトックス
仕入れ責任者
川口智寛さん
為替の影響で10%くらい去年に比べて高くなっている。
価格が上がることでお客さまに買っていただく数量が少なくなる見込み。
ボージョレ止まらぬ人気低下
円安によって価格が上がるボージョレ・ヌーヴォー。
ワインの試飲会をしていたお店「シュヴァリエ」。お客さんに聞いてみると…
お客さん
安いイメージ。3,000円となると勢いで飲むって感じではない。
お客さん
ボージョレは記念というか、おいしくなくても飲むイメージ。
自分でわざわざボージョレを買って、家で飲むかといったら違う。
実はボージョレの人気は年々下火に。消費量も2004年以降、減少傾向が続いています。
店では円安による価格高騰がさらなる追い打ちをかけるのではないかと懸念しています。
シュヴァリエ
太田嘉代子CEO
お祭り的な所が段々薄らいでしまった。残念。
仕入れても消費しきれないボージョレ・ヌーヴォーを自社の蔵で熟成させ、お客さんに提供する取り組みも進めていますが、今年は価格の高さから仕入れそのものを抑えているといいます。
シュヴァリエ
太田嘉代子CEO
今年は特に厳しいです。
やはりお客さまの数は減っているような気がする。
今年は量も質もとれて例外的ないい年だと思う。
もう一回帰ってきてもらいたい。