株式会社菊屋
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続いてやって来たのは国分寺駅の目の前にあるショッピングモール「セレオ国分寺」。
エスカレータを上がった先に現れたのが3つ目のショッピングモールだけでよく見るお店、吉祥寺菊屋。
このお店、47店舗中、実に45店舗をショッピングモールの中に出店している。
店内で売っているのは500円から2,000円ほどのお茶碗や1,400円する有田焼のお皿など渋い和食器がたくさん並ぶ和食器のお店のようです。
社長の宮崎です。
スーツ姿がバッチリ決まった菊屋の社長、宮崎浩彰さん。
和食器
早速で失礼なんですけど和食器って今どき売れるんですか?
和食器の業界自体は非常に厳しい状況です。
1980年代には日本全国で食器屋が1万2,000社以上あったけど今は2千数百社しかない。
ですよね。
和食器の会社はいまやピーク時の6分の1。
残念ながらかなりの斜陽産業なのです。
しかしそんな中、菊屋の業績がスゴい!
6期連続増収を見込んでいます!
なんとモールの和食器販売に特化した6年前から菊屋の売上げは右肩上がり。
一体なぜ業界全体が落ち込む中、菊屋だけがこんなに売れているのか?
安くていい!
長く使えるのでお手頃!
菊屋で売っている食器の特徴、それはお値段がほどほどでモノはなかなか良いということ。
ここ最近、お茶碗などの和食器といえば100円ショップなどで売っている数百円のものか百貨店などでギフト用に取り揃えている数千円以上する高級品のどちらかに二極化。
しかし菊屋では…
有田焼の茶碗は1,400円。
結構ちゃんとした国産の商品が百均よりはお高いけど百貨店よりはお安くほどほどで手に入る。
見るだけで楽しい。
価格を保つヒミツ
でも有田焼みたいな国産のお皿ってどうしても値段が高いってイメージ。
しかし菊屋にはほどほどなお値段を保つ儲かりの工夫があるんです。
その秘密が隠されているのは東京都東久留米市にある菊屋の物流センター。
当社の物流センターです!
およそ500坪の広いスペースに日本全国から買い付けた1万5,000種類を超える食器が所狭しと並んでいる。
実は菊屋、47店舗分の商品を年に数回、大量にまとめて安く仕入れてこの倉庫に保管。
そして割れ物が多い食器は配送コストも結構高いのが悩みのタネなんですが…
効率を求めるため出店のエリアを限っている。
本社から半径30km圏内。
菊屋さんは運ぶコストを考え、お店を出すエリアを基本自社の倉庫がある東久留米から半径30km圏内にしてる。
独自の仕入れ作戦
大量仕入れと範囲限定の出店でお値打ちの和食器を実現した菊屋ですが、実はもう一つ独自の仕入れ作戦が。
10月1日、食器を扱う問屋さんに次々とやって来ているのは皆さん、菊屋全47店舗の店長。
菊屋では47人の店長たちが本部から配送される商品の他に自分たちのお店で売れそうな商品を選び自ら仕入れている。
先程の国分寺の店長の沼田千香さんはなぜかキッチン雑貨コーナーに。
カチッとするだけで簡単に卵の殻がむける商品。
仕入れたのはゆで卵の殻剥きグッズ。
でも食器店の菊屋でどうしてキッチン雑貨なんですか?
すぐ近くにタワーマンションが2棟できて入居が徐々に始まっている。
実は今年の春、国分寺店のすぐそばに巨大なタワーマンションが2棟完成。
そこに住む若いママさん客たちを狙って沼田店長はキッチン雑貨の品揃えを強化。
さらに引っ越ししたての家族には土鍋が売れると見込んでなんと48種類の土鍋を入荷。
現場の店長にしかわからない目線でモールで売れる商品をラインナップしている菊屋。
47店舗の年間売上はおよそ28億円。
これはますます、
がっちり!
いきそうです!
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