おでんの具材や蒲鉾、はんぺん、そしてカニカマ。
練り物製品の大手、紀文食品が4月13日に東証一部に上場しました。
創業から83年、皆さんにもお馴染みの老舗企業がなぜいま上場という決断をしたのでしょうか。
株式会社紀文食品
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4月13日、東証1部に上場した紀文食品。
初値は1,271円と公開価格を9.6%上回りました。
堤裕社長、
高い評価をいただいて身の引き締まる気持ち。
期待を裏切らないように事業をまい進したい。
紀文食品の始まりは1938年。創業から83年となる老舗がなぜ今上場したのでしょうか?
「なぜこのタイミングで上場を決断?」
創業の理念、グローバルな事業展開を創業100周年の時にしっかりと実現したい。
そのために上場という手段を使い、確かなものにしたい。
上場に合わせて株式を新規発行し、38億円を調達。海外で販売を拡大するための生産能力増強などに使います。
練り物メーカーで和食のイメージの強い紀文食品。海外市場を攻略するカギとなる商品は…
1つはこちらの商品。
日本では糖質ゼログラム麺、アメリカではヘルシーヌードルという名前。
アメリカ人の健康志向、ダイエットに適した商品として評価されている。
主な原料はおからとこんにゃくで糖質はゼロ。一体どんな味なのでしょうか。
こちらが糖質ゼログラム麺を使用したトマトパスタ風の料理です。口の中を通っていくときにツルッという食感が印象的でした。こんにゃくを使っているということなので弾力があると思いましたが、意外とやわらかいです。
通常のパスタなどを食べられない小麦アレルギーの人が購入するケースが多いほか、糖質制限ダイエットのブームの追い風も受け、人気が高まっているといいます。
海外では現在、北米でしか販売していませんが、国内工場の生産能力を高めてアジアやヨーロッパへの輸出を狙います。
さらに世界中で需要が伸びているのがカニ風味カマボコ。
海外では「SURIMI(スリミ)」と呼ばれ高タンパク・低カロリーの食品として人気です。
海外を成長のドライバー(けん引役)と位置づけている。
国内の安定成長を図りながら、海外の事業展開を拡大することでグローバルな企業として全世界から認知されるよう事業展開したい。