ある乗り物の販売金額の推移を示したグラフです。新型コロナウイルスの感染が拡大した去年も伸びていることが分かります。
その乗り物は何かというと自転車です。
ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保できる移動手段とシェアサービスでもこの自転車の利用が広がる中、さらに手軽に移動ができる新たなシェアサービスが本格的に始まります。
株式会社Luup
[blogcard url="https://luup.sc/"]
東京・恵比寿。
ここに密を避ける新たなサービスが…
原田修佑記者、
ご覧ください。大きなサイズのキックボードがあります。
こちらはシェア専用の電動キックボードです。
今月末、警察庁が特例的にヘルメット無しでの走行を認可するのに合わせて電動モビリティを扱うベンチャー「LUUP」は都内の一部地域でシェアサービスを始めます。
LUUPの岡井大輝社長、
日本でもコロナ禍で短距離の密にならない移動手段がより必要になったので、このタイミングで始める。
LUUPは去年、電動自転車のシェア事業を開始。コロナ禍で人出の多い電車やバスを使いたくないという人たちのニーズを取り込み、1年間で規模をおよそ6倍に増やしました。
今回、キックボードという新たな矢でさらなる需要の掘り起こしを狙っています。
小型特殊自動車という扱いなり、運転するには自動車免許が必要になり、ナンバープレートやミラーなどが付いています。
2人乗りや携帯を見ながらの運転は禁止です。
まだ認可前なのでヘルメットを着用し、乗ってみると、
きょうは風が強い日だがぶれることなく安定した走行が可能。
走ることができるのは車道の端。制限速は時速15kmです。
ブレーキを押せばすぐ止まることができます。
一方でこんな懸念も…
細い道でも車道の端を走らなければいけないのが怖かった。車道の端は傾いている部分が多いのでそこが不安な要素。ミラーが付いていますが意外とミラーを見る余裕がなかった。初めての方は前方ばかり見てしまうかも知れません。
しかし規制緩和によって自転車専用道の走行も許可されているため、場所によってはより気楽な使い方もできそうです。
アメリカやヨーロッパなどの先進国では、すでに移動手段として普及している電動キックボード。
ただ歩道の走行や2人乗りなどによるトラブルも発生しています。
今回の実証実験をともに進める政府は…
経済産業省の大臣官房審議官、中原裕彦氏、
新しい技術を導入するときに事故が象徴的にとらえられてしまうと新しい技術の導入にストップがかかってしまいかねない。
ユーザーの皆さんと対話を通じながら丁寧に、しかし、あまりゆっくりやる余裕はないという気持ちをもって進めていきたい。
課題も多き電動キックボードのシェアビジネスですがLUUPの岡井社長は今後の展開に意欲を見せています。
2023年までには日本全国に展開していきたい。
今回の実証実験を通して年間売り上げ2億円以上は目標にしていきたい。