[WBS]【THE行列】究極のかつお節ご飯!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

近年、若者を中心とする和食離れが指摘されています。

しかし、そんな話はどこ吹く風と伝統の食材にとことん魅了された女性が作る絶品ご飯です。

かつお食堂

朝の東京・渋谷。

午前9時、ある店の前に朝食目当ての行列が出来ていました。

どんなものが食べられるんだろう。専門店だし。

店内に響く、何かを削る音。

ご飯の上にたっぷり乗せられたのは「かつお節」です。

人々を虜にする魅力とは!?

かつお節

このお店の名は「かつお食堂」。

かつお節を味わうための店です。

週3日ほど、朝から昼まで1日50食限定で営業。

かつお節が4種類から選べます。

使われるのは鹿児島・枕崎など全国の産地から選りすぐった最高級のかつお節です。

お客様に出す直前に削り器で削り、炊きたてご飯の上に山盛りにします。

このかつお節ご飯とだし巻き卵、みそ汁のセットが看板メニュー。

その味は、

めちゃめちゃおいしい。

日本に生まれてきてよかった。

かつお節の香りをこんなにちゃんと味わったのは初めて。

永松真衣さん

この店を一人で切り盛りする永松真衣さん(31歳)。

スキあらばカツオの豆知識を語りだす。

かつお節になるいいカツオは刺身と違って脂がありすぎてはいけない。

帰るお客様には、

ありガツオございました。

そして自らの呼び名まで、

カツオちゃんって呼んでもらっている。

いまはカツオに人生を賭ける永松さんですが、20代前半は別人のような生活だったといいます。

パーティーやクラブが大好きで、企業の受付の仕事にやり甲斐を見いだせないまま遊び歩く日々。

変化のきっかけは今から6年前。

夜遊び生活を心配した母親の勧めで福岡の祖母を訪ねたところ、

おばあちゃんが戸棚から削り器を取り出してかつお節を削り出して。

当時85歳のおばあちゃんが一生懸命削ってくれて。

はじめはおいしさよりも削る姿に感動した。

「おばあちゃん、かっこいいな」と。

祖母を通して伝統的な食生活の良さを知り、かつお節に興味を持った永松さん。

カネサ鰹節商店

勉強のため、全国の生産地や作り手を訪ね回りました。

カネサ鰹節商店もその一つ。

伝統的な製法を守る明治時代からの老舗です。

6年前、永松さんから連絡を受けた職人の芹沢安久さんは、

どんな子が来るのかなと思ったら、こんな子なんだと。

ハイヒール履いてきて。

でも話を聞くと、すごく真面目で情熱的だった。

ごめんなさい。最初ヒールで来ちゃって。

全国の生産地で製法や文化、作り手の思いを学んだ永松さん。

次第に彼女の中で夢が芽生えていきました。

流行とか今はやりとかではなく、日常のみんなの生活の中でかつお節を楽しんでもらうのが夢。

その第一歩として2017年にカツオの魅力を発信する「かつお食堂」をオープン。

開業資金を抑えるためバーを間借りして営業。

いずれは自分の店を持つことを考えています。

24時間365日カツオ、かつお節漬け。

カツオに魅入られた女性が営む異色の食堂。

あなたも虜になるかもしれない。

ありガツオございました。

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