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[WBS][コロナクライシス トップの決断]「いい無駄」が社会の役に立つ![花王株式会社]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

シリーズ企画「コロナクライシス トップの決断」です。

2回目の今回は家庭用の洗剤メーカーでありながら新型コロナウイルスの抗体を発見して注目を浴びる花王の澤田道隆社長です。

花王株式会社

Kao 花王株式会社
花王株式会社の公式ウェブサイト。企業情報、製品情報、キャンペーン情報などの情報がご覧になれます。

東京・港区にある北里大学の研究所。

ここで新型コロナウイルスに対するある実験が行われました。

北里大学の片山和彦教授、

市販品で新型コロナウイルスを消毒できるものを確かめたかった。

実験で使われたのは洗剤やハンドソープなど家庭向けの衛生用品。

その全てが花王の製品です。

いろいろなメーカーに「効く・効かない」の情報と会社の名前を公表していいか問い合わせた。

「効いても効かなくても結果を公開して」と言ったのは花王だけ。

実際に20種類以上の花王製品をテストしたところ、ほぼ全ての製品で新型コロナウイルスを完全に消毒できることが分かりました。

コロナ対策としても評価を得る花王の製品。

なかでも話題を生んだのが・・・

花王の安全性科学研究所の森本拓也リーダー、

こちらが今回発見したVHH抗体です。

新型コロナウイルスの感染を抑制する能力を確認している。

VHH抗体

新型コロナの感染を抑えることが出来るというVHH抗体です。

新型コロナウイルスはスパイクタンパク質という突起を持っています。

このスパイクタンパク質が人の肺の細胞と結合すると感染します。

VHH抗体はこのスパイクタンパク質にくっつく性質がありウイルスをブロックしてくれるというのです。

新型コロナの治療薬や検査薬への応用が期待され研究が進むVHH抗体。

しかしなぜ製薬会社ではなく花王が発見できたのでしょうか?

そこには自身も30年以上に渡り研究開発に携わってきたトップの決断がありました。

澤田道隆社長

「『花王が抗体研究』に驚く人は多かったか?」

おそらくそう思う。

抗体研究を花王がやっていたのかと連絡くれた人がたくさんいた。

医薬品メーカーがやることではと思った人もいると思うが実は自然なかたちのなかでわれわれが基礎研究として取り組んできたことが活きた。

実は花王は衛生用品を作る上でノロウイルスなどの感染症の基礎研究を長年続けてきました。

そこで得た知見が今回のコロナを抑制するVHH抗体の発見につながったといいます。

私自身も基礎研究を長くやっていた。

基礎研究が少しずつ何かの役に立つ喜びはすごく感じる。

いろんな危機が訪れた時に自分たちが過去にやってきたこと、今やっていること、いろんな引き出しに入っていることがたくさんある。

今こそどういう風に引き出しを開けて、どういう風に組み合わせて対処できるか。

花王グループの懐の深さ。「いい無駄」。

そのいい無駄の例がこのファインファイバー。

羽毛のようにフワフワで軽い繊維ですが開発当初はどんな商品に応用できるのか使い道を見い出せませんでした。

しかし花王はこの素材を「いい無駄」として研究を続行。

およそ10年に渡り基礎研究を続けた結果、繊維を溶かして肌に吹き付けるという新しい発想が生まれました。

そして去年末には肌を保湿するスキンケア商品の素材としてついに世に出したのです。

「いい無駄」を今こそ社会の役に立てたいと語る澤田社長。そのために下したのがコロナ禍でも研究を止めないとう決断でした。

「研究投資は必ずしも利益に結びつかない。」

「キャッシュと投資のバランスどうする?」

非常にバランス難しい。

ただわれわれは長期的な見方で本質的な研究をしっかりやっていく。

いろんな役立つ会社、長期投資をしっかりやっていきたい。

「日本経済は今後どう回復するか?」

一度急減速した。

本当はV字回復になってほしいがやはり少しずつ戻っていく。

新型コロナウイルスはすぐに収束せず感染の波がくる。

波打ちながら少しずつ戻る。この期間が2~3年。

2~3年かけて経済は回復していくという見立て。その上で重要なのは、

コロナ禍の中で人と人とが離れないといけない。

人と人とが繋がって生きてきて人類が形成された。離れるのは逆行。

人と人との繋がりをもう一回戻しながら感染防止対策もきちっとできる。

そういう安心した繋がり方をできるようなことをわれわれはやるべき。

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