ある街の駅前の様子です。駅前によくあるものとしてレンタカーの営業所、コンビニエンスストア、そしてレストランがあります。24時間営業と書いてありますが、この明かりが・・・

消えてしまいました。

今このように店舗が相次いで24時間営業をやめたり、営業時間を短縮したりしています。
その背景にあるのが人手不足や働き方改革です。それによってこの街に欠かせないあるものまで変わるかもしれません。

銀河鉄道株式会社
東京のベッドタウン、小平市。

午前8時、バスを待つ学生たちの長い行列が・・・
バスが到着すると足早に乗り込んでいきます。

ただ、
バスの本数が少なく、乗る人も多いから早めに家を出なければいけない。

雨だとバスが混む。待つ人が多く乗れない人も多い。

実はこの路線バス、去年11月に減便されたのです。

何故なのか、運行会社に聞きました。

ダイヤ改正前後の時刻表を比べると・・・

銀河鉄道の山本宏昭社長、
午前7時台と8時台は1本づつ減っている。

混雑する通勤通学時間帯のバスが1時間あたり5本から4本に減っていました。

人が来なければバスは動かない。

いくら物(バス)があっても乗り手の運転手が来なければ動かない。

減便の理由は運転手不足。

こちらは運転手の勤務シフト。


路線バスで欠員が生じると観光バスから運転手を回すといいます。
路線バスは何があっても欠車や欠便はできない。

路線のバスの運転手でカバーできないときには観光バスの仕事を断って路線バスに乗ってもらう。

こうした人手不足の波は鉄道にも押し寄せています。

西日本旅客鉄道株式会社

JR西日本が異例の発表を行いました。

JR西日本の来島達夫社長、
近畿エリアでは24時以降の電車を中心に最終電車の時刻を繰り上げる深夜帯ダイヤの見直しを検討。

夜間作業に従事する方、人手不足は顕著だ。

作業員の人手不足で終電を繰り上げるというのです。

どういうことなのでしょうか?
大阪・堺市にあるJR津久野駅。

終電が迫った深夜の11時半ごろ、作業員が次々集まってきました。

おはようございます。11月18日の点呼を行います。

ヘルメットよし!ベルトよし!異常なし。

作業員が駅の中に入っていきます。

午前1時ちょうど、最終電車を見送りました。

この日は1本の長さが150メートルもあるロングレールの交換です。

すると炎が・・・

レールの溶接作業。

この日はおよそ60人が作業にあたりました。
こうした保線の担い手が急速に減っているのです。
ある建設会社では線路保守にあたる作業員の数が10年前と比べて23%も減少していました。

JR西日本近畿統括本部施設課の加島敏博さん、
終電を繰り上げることで夜中に働いている時間、作業時間が増える。

今まで働いていた時間を休みにまわせる。

作業員の労働環境の改善に少しでもつながれば。

終電の繰り上げを検討する理由は作業員の環境改善だけではありません。
終電が迫ったJR大阪駅。

京都線のホームでは・・・

滝沢孝祐記者、
0時31分発の高槻行最終電車がやって来ました。ホームに人は並んでいますが、車内を見てみると立っている人は見当たりません。そして皆さん、着席ができそうです。

午前0時台の大阪駅の利用者は5年間で17%も減少。これも終電の繰り上げを検討する理由の1つでした。

それを気にしているのが夜の街です。
カラビナフードワークス株式会社

大阪駅近くの立ち飲み屋。

営業終了は終電間近の午前0時半ですが、
電車を使うので終電を繰り上げられるとキツイ。

ダッシュしないといけない。お酒を飲んですぐに。

「終電が早くなったら店も早く出るか?」
もちろん。タクシー代をかけてまでは飲まない。

店側は・・・
カラビナフードワークスの西川智之社長、
終電間際が一番混み合う。繰り上げられると影響はかなり出てきそう。

ファミリーレストランやコンビニエンスストア、営業時間の短縮がすごく増えてきている。

交通インフラ系の時短はちょっと話が変わってくる。

JR西日本は早ければ2021年春のダイヤ改正で近畿エリアの終電を繰り上げる考えです。

人手が無くてはメンテナンスはできない。

鉄道設備のメンテンナスを続けていけるかどうかは非常に大事。

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