[WBS]【イノベンチャーズ列伝】名称が頼った「肉体改造」アプリ!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

世の中にイノベーションを起こそうとするベンチャー企業に焦点を当てるイノベンチャーズ列伝です。

スポーツ選手の肉体改造から企業の生産性向上まで手掛けるベンチャーです。

日本ラグビーフットボール協会

2015年、ラグビー日本代表が世界を震撼させました。ワールドカップ優勝経験を持つ南アフリカを撃破。体格で勝る南アフリカを押し込む日本。

実は裏で肉体改造が行われていました。

それを支える知られざるベンチャー企業とは?

早稲田大学ラグビー蹴球部

東京都内のグラウンド。

名門、早稲田大学ラグビー部でも日本代表の肉体改造を支えたあるものが使われているといいます。

激しく筋肉を鍛え上げる選手。

その裏でロッカールームを覗いてみると・・・スマートフォンをいじっている選手が。

サボっているのでしょうか?

「ワンタップ」というのを打っていて、トレーニングのデータを記録している。

One Tap Sports

ラグビー日本代表の躍進を支えたというアプリ「ワンタップスポーツ」。

体重、体脂肪、睡眠時間、あとは体の調子を自分の感覚で「良い」「悪い」と打っている。

体重や体脂肪率など客観的な数値に加え、筋肉の張りや関節のコンディションなど選手が感じる主観的な情報を打ち込んでいきます。

3年前、このアプリを早稲田大学に持ち込んだのが村上貴弘コーチ。

元日本代表のフィジカルコーチです。

ワンタップが代表チームの肉体強化にある効果をもたらしたといいます。

けが人を減らせる、けがを防げる。

コーチのパソコンには選手のコンディションを表すグラフが。体温や心拍、疲労感などが表示されます。

臼井智洋コーチ、

3月8日、9日を体調不良で休んだ選手のデータを見ると、休む先日から起床時の心拍が少しづつ高くなっていた。本人の主観のコンディションも落ちていた。

客観データと主観データにギャップが生まれると故障のサインとされていて、数値が一定水準を越えるとコーチのもとに警告が入る仕組みです。

コーチはその情報をもとに身体の故障を事前に予測することができるのです。

それによって体を壊さない程度に限界まで鍛える。という効果的な練習メニューが組めるようになりました。

今までのトレーニングは経験論や勘に頼るところが多かった。

計算してみたら限界が100パーセントのところを150パーセントくらいやってしまうこともよくある。

それを定量化、数値化して調整することはすごく大事。

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株式会社ユーフォリア

このシステムを開発したのはベンチャー企業「ユーフォリア」。

創業したのはコンサルト出身の橋口寛CEOと宮田誠COOの2人。

壁にはぎっしりとスポーツチームのユニフォームが。

ユーザーはサッカーやプロ野球などトップレベルのチームです。

「国際大会、世界的な大会のチームを手掛けているのに意外とオフィス自体は・・・」

こじんまりしている。シェアオフィスの中の一角。

トップアスリートたちを支えていたのはたった20人。

もともとはスポーツとかけ離れた事業を行っていました。

創業の時、こういうことをやろうと思って起業したわけじゃない。

コンサルティングや企業再生をやっていた。

企業の問題を可視化するソフトなどを手掛けていたユーフォリア。

2012年、転機となる友人からの電話が・・・

日本代表にエディー・ジョーンズヘッドコーチが来た。

とんでもない改革をやろうとしている。

「システムが必要だからできる?」と電話がかかってきた。

ラグビー日本代表が南アフリカを破った時のヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏。

就任時、ある目標を打ち立てました。

目指したのは体格で劣る日本人を世界と伍して戦えるようにすること。

エディーは選手だけでなく、ユーフォリアにもハードワークを求めました。

あの機器を使って、あのデータも取ろう。あれも付け足そう。

自信作が完成しました。

しかし、

足し算でなく、引き算で考えるんだ。

ワールドカップやオリンピックは限られた時間で結果を出さなければいけない。

限られた時間で状態を把握するには増やすのではなく、絞ってシンプルに。

その結果、いまでは30競技、300チーム以上、1万人のトップアスリートに使われるようになりました。

凸版印刷株式会社

そして今、活用の場はビジネスの現場でも。グループにおよそ5万人を抱える凸版印刷。

ここにもワンタップが・・・

「いま何を入力している?」

自分の感じている感情や今の心情。

ビジネスへの活用で着目したのはメンタル、心の状態です。「イライラいしている」や「無気力である」などの項目を入力します。

会社は従業員のメンタルを把握。

その改善策を打つことで仕事の生産性を高めようというのです。

ビジネスマンも一種のアスリート。

大事なプレゼンや商談など1年の中でたくさん「山」がある。

そこにピークを合わせていく考え方はスポーツ界から応用できる。

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