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[モーニングサテライト]苦境の韓国LCCの生き残り策!日本上空で「無着陸観光」!?[エアソウル]

モーニングサテライト

新型コロナの影響で世界の航空需要が激減する中、お隣の韓国では旅客機の稼働率を少しでも上げようと各社が新たな試みを始めました。

エアソウル

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韓国最大の空の玄関口、仁川国際空港は新型コロナの感染拡大以降続いている渡航制限の影響を受けて閑散としています。

ところがこの日、その一角では…

ソウル支局の横堀拓也記者、

こちらの航空会社のカウンターには続々と利用客が集まって来ています。

利用客が次々と搭乗手続きを済ませているのはコロナ禍でも人気の国外ツアー。一体どんなツアーなのでしょうか。

出国手続きを経て乗客が向かったのは韓国のLCC(格安航空会社)、エアソウルの機体です。

離陸して1時間ほどすると、

当機は只今鳥取上空に入りました。

鳥取県には松葉ガニや鳥取和牛などおいしい食べ物がたくさんあります。

なんと機長が鳥取県の紹介を始めました。

さらに続いて、

香川県の高松上空に入りました。

高松は「電信柱よりうどんの店が多い」と言われるほどうどんが有名です。

実はこのツアー、仁川空港を出発して、日本上空を遊覧し、そのまま仁川に帰ってくる国外無着陸飛行ツアー。

チケット代は1人およそ1万円で2時間半ほどの飛行を楽しめます。

苦境に陥る韓国の航空業界が海外旅行気分を味わってもらおうと始めた取り組みで、徐々に人気が高まっているのです。

エアソウル担当者は、

ほぼすべての便が95%以上の搭乗率。

高松と米子はエアソウルだけが就航していたので上空を飛ぶことで地域の宣伝にもなる。

機内ではクイズやゲームも行われ、景品としてコロナ収束後に使える航空券と米子や高松の無料宿泊券をプレゼント。

コロナ前には週6本の直行便があった鳥取県などがエアソウルと手を組んで実現した取り組みだといいます。

鳥取県観光交流局の矢吹隆副局長、

エアソウルは米子と韓国を結ぶ大切なパイプ。

韓国の利用者も日本に降りれるようになったら米子に降りようと思ってもらえるようお願いした。

一度出国し、国外旅行の扱いとなるため利用客は免税店での買い物が可能になるのも人気を後押ししています。

免税店での買い物が一番の目的。20万円くらい使った。

年2~3回日本に行っていたので行けなくて残念。早く日本旅行したい。

去年発表されたある調査結果では韓国人がコロナ収束後に行きたい旅行先のトップは日本。

今こうした日本上空の無着陸飛行は韓国で人気を呼び、航空各社が相次いで参入しているのです。

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