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[WBS]赤字続きのローカル鉄道!知恵と工夫の再建策とは[えちごトキめき鉄道株式会社]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

新潟県内を走るえちごトキめき鉄道です。

北陸新幹線の開通によって6年前にJRから移管された第3セクターですが、赤字が続いているところにコロナ禍が追い打ちをかけました。

経営立て直しに向けたローカル鉄道の取り組みを取材しました。

赤字続きローカル鉄道!"昭和の列車"でお客様を呼ぶ!

新潟県の山間から日本海まで全長98.3キロを結ぶトキ鉄こと「えちごトキめき鉄道」。

名物は5年前に運行を開始したリゾート列車「雪月花」。

越後の旬の食材を使った料理を堪能できると外国人観光客に人気でした。

人口減少で乗客が減り続ける中、新型コロナでインバウンドも消滅。

開業以来6期連続で赤字が続いています。

そこで2年前に就任した鳥塚亮社長は日本人観光客を呼び込もうと新たな列車の導入に踏み切りました。

負け惜しみみたいですけどローカル鉄道は潤沢な資金は全くない。

お金をかけることができないから知恵を使うしかない。

鳥塚社長が今年7月に導入したのが小豆色とクリーム色の列車。

この車両を目当てに全国から観光客がやって来るようになったのです。

何の変哲もない古びた車両に見えますが・・・

お客様は・・・

若い頃はこういう電車が普通だった。懐かしい。

半世紀前の昭和40年代に製造され、長らく国鉄の急行列車として地元で活躍してきた懐かしの車両なのです。

石川県のJR七尾線で使われていましたが、今年3月に老朽化で引退。

その車両4両を鳥塚社長はおよそ2,000万円で買い取りました。

そして国鉄時代のカラーに塗り直し、特別な車両として再生させたのです。

JRから引き継いだ在来線は2015年に北陸新幹線が開通するまで東京から信州・北陸を結ぶ重要な路線でした。

日本海を望むこのルートがかつて昭和の旅の定番だったのです。

週末を中心に走るこの特別列車。3,000円で1日乗り放題。

昭和の雰囲気を残す4人がけボックス席を独り占めすることもできます。

貸し切りだし、きょうは楽しみ。

まさかの雪でしたが。

実は鳥塚社長はローカル鉄道再建のプロ。千葉県内を走るいすみ鉄道を廃線寸前から再建した手腕を買われてトキ鉄の経営を託されたのです。

どこに伸びしろがあるか考えたときに高級な観光列車の需要とは別にリーズナブルな観光列車の需要があるだろう。

投資額の半分以上を回収する売り上げになっている。

そんな鳥塚社長は4月にこんな施設「直江津D51レールパーク」をつくりました。

現れたのは「デゴイチ」の愛称で知られるSLの王者「D51」です。

このデゴイチ、和歌山の鉄道公園に保存されていたものを借りています。

さらに展示コストを下げるため、ある工夫が・・・

釜を開けると中は空っぽ、石炭がありません。

直江津D51レールパークの春田哲郎園長。

蒸気を発生させて走らせるとものすごくお金がかかるが圧縮空気を使う。

動力源はコンプレッサーで圧縮した空気。費用は軽油代で月7万円ほどです。

開業から半年で1万人以上が訪れる人気スポットとなりました。

鳥塚社長、夜も特別列車を舞台にイベントを仕掛けます。

社内のお客様に振る舞われたものは・・・

ドリンクをお持ちしました。

ビールに、こちらはワイン。

箱を開けるとパンの上に色とりどりの食材を乗せたスペイン料理「ピンチョス」。

地元のシェフが腕を振るいました。

その名は「バル急行」。乗車券が付いて6,800円。気軽に列車で食事が楽しめると連日満席に。

おいしい。

最高です。

鳥塚さん、さらにこんなアイデアも・・・

子供や若い人に寝台車に乗せてあげたい。

貨物列車の後ろに2両か3両の寝台車をくっつけて。

飲み物と食べ物を買って、ずっと走って、札幌まで行くとか。

苦しい経営が続くローカル鉄道ですが、立て直しに向けた知恵と工夫の取り組みは続きます。

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