年々売り上げが落ちているというグラフ。これが何かというと宝くじの売上額の推移です。
ピークは2005年度、ところが最近ではここから2割以上減っています。
こうした減少に歯止めをかけようと新たな宝くじが1月31日に発売されました。
消費者の購入意欲を射止めることはできるのでしょうか?
バレンタインジャンボ宝くじ
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午前8時30分、東京・銀座の宝くじ売り場では50人以上の列が…。
お目当ては1月31日から販売された「バレンタインジャンボ宝くじ」。
2017年まで販売していた「グリーンジャンボ宝くじ」から名称を変更しました。
1等・前後賞合わせた賞金3億円。
発売を記念したイベントも開かれ、初日を盛り上げました。
イベントを終えたお笑い芸人のおかずクラブのオカリナさんも自腹で購入。
あげたい人がいるので買いました。グリーンからバレンタインに変わってプレゼントしやすくなっていると思うので、チョコレート代わりにいいと思います。
今回のバレンタインジャンボの他、2017年は秋の「オータムジャンボ宝く」じを「ハロウィンジャンボ宝くじ」に名称を変更。
その狙いをみずほ銀行の宝くじ部、奥本真也さんは、
若い世代に親しみを感じていただき、購入していただく。
宝くじの購入層は年々高齢化。約30年前の1985年度は30代がメインでしたが、今は60歳以上が中心です。
名称の変更で若い人や女性に人気の高いイベントにあやかって宝くじ人気を復活させたい狙いがあります。
こうした中、早速宝くじを売りにする動きも…。
パティスリー アンテルリュード
川崎市、JR久地駅の近くにある洋菓子店。
2月1日から発売するバレンタイン用のチョコレートを製作しています。
そのチョコに一緒に添えるのが金のポチ袋にいれたバレンタインジャンボ宝くじ。
実はこの宝くじ、店からほど近い神社で当選祈願されたものです。
神社の名前が久地(くじ)神社。その名前から「縁起が良い」と一部の宝くじファンの間で注目されています。
パティスリー アンテルリュードの宮城朋子さんは、
祈願した宝くじが付くということで、普段お菓子屋さんなどに足を運ばない方とかも来て頂ければいいと思います。
アールグレイとフランボワーズ、2種類の生チョコに当選祈願をした宝くじを添えます。
この街に色んな方が足を運んでもらえればいいな。
むしろ私が当たって欲しい。
使い道
もし当選したら何に使うのでしょうか?
宝くじ購入者は、
当たるわけがない。
旅行行って貯金。
堅実に貯金。
使い道で多かったのが貯蓄。
実際に1,000万円以上の高額当選した人へのアンケート調査でも1位は貯蓄で49%を占めています。
一方、バブル期の1991年度でも1位は同じ貯蓄ですが、占める割合は29%と低く、バブル期と比べ今は堅実派が多くなっています。
また、宝くじの購入動機は「夢をもちたいから」が75%だったバブルの時代、今は42%まで減少しています。
こうした堅実派や現実派が多くなっている消費者意識を反映し、賞金の額にも変化が現れています。
2017年のグリーンジャンボの1等・前後賞合わせた賞金額は5億円でしたが、バレンタインジャンボは3億円に下げました。
ただ2種類のバレンタインジャンボ合計で10万円以上の当選本数は2017年の2.4倍に。
みずほ銀行の奥本さんは、
当たる可能性が広がっている商品の方が、よりお客様には求められている。
時代背景とともに変わろうとする宝くじ。
人気の復活となるのでしょうか?