東京オリンピック・パラリンピックを睨み東京都の小池知事がまた動き始めました。
外国人観光客が訪れた東京の街ランキング。訪問者数1位が新宿、2位が浅草、3位が銀座、以下は秋葉原、丸の内・日本橋、上野と続きます。実はこのランキング、ある特徴があります。隅田川より東の地域が1ヶ所もランクインしていない状況です。
こうした中、東京都の小池知事が5月22日、隅田川の水辺を視察して外国人観光客の集客や地域の活性化のために規制緩和を通じた水辺の利用を進める考え方を示しました。
東京都
[blogcard url="http://www.metro.tokyo.jp/"]
東京・隅田川。
船から降り立ったのは東京都の小池百合子知事です。
目的は水辺の視察。
都の職員は、
倉庫街をスーパー堤防として整備している。
スーパー堤防や川の水門を熱心に見て回る小池知事。
実はいま、都内の水辺を有効活用する肝いりの政策を進めています。
その目標に据えるのは水の都ベネチアです。
かわてらす
次にやって来たのは東京版の川床として開発をすすめる「かわてらす」。
都の職員は、
川沿いのこういった場所に、にぎわいや水辺を感じられる施設をつくろうと。
実はこの「かわてらす」、意外な場所の上に立っているのです。
隅田川沿い、すぐ横に遊歩道があって、堤防をはさんで東京都が川や道路を管理するための河川管理用道路。その管理道路の上の部分にデッキをつくり利用しています。
東京都は管理する河川管理用道路の上を民間企業が利用できるように規制緩和。ホテルなどからテラスに出て水辺を楽しめるようにしたのです。
LYURO東京清澄
[blogcard url="http://www.thesharehotels.com/lyuro/"]
LYURO東京清澄は築28年のオフィスビルをリノベーションして4月にオープンしたホテル。売りはやはり隅田川を見渡せる絶好のロケーションです。
ホテルの2階に上がってきました、明るいレストランスペースですがポイントは外なんです。
広いテラスが広がっています。
目の前は隅田川です。ちょっと高台になっているので非常に眺めがいいです。
東京都は川が多いですが、こういうスペースは意外となかったそうです。
奥行き7メートル、幅44メートルの都内最大規模というテラス。
スカイツリーや隅田川を往来する船を眺めながら一杯は格別です。
このホテルとレストランを運営するのが建物のリノベーションを手掛ける株式会社リビタ。
「LYURO東京清澄」を運営するリビタのプロジェクトマネージャー、藤原恭宏さんは、
「かわてらす」のポテンシャルはすごくある。
水辺の利用はまだまだこれからということを実感している。
元々、この辺りは倉庫やオフィスビルが密集する地域。観光客が訪れる場所ではありませんでした。
ところが「かわてらす」が出来て人の流れが変わり始めたといいます。
すてきですよ。すごく。
清澄白河駅に初めて降りた。きょう。
地元の人は、
最近、この辺がにぎやかになった。外国人も見かけるようになった。
視察した小池知事。東京オリンピック・パラリンピックを見据えこの水辺の活用をさらに進める考えです。
日本には恵まれた自然や資産がたくさんあるが、さまざまな規制により活用できない例がたくさんあった。
規制緩和することで十分生かせる。これまでの「don't」「しない」から「do」に変えていくことが新しい東京に必要。