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[WBS] 「コンビニ過密」の意外な現実!「さらば」24時間営業!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

WBSと日本経済新聞データ取材班との連動企画第二弾。

今回は今まさにビジネスモデルの転換点を迎えているコンビニエンスストアに注目します。

全国にある店舗を独自の手法でくまなく分析すると意外な現実が見えてきました。

コンビニエンスストア

平日の夜11時。

大きなターミナル駅から車で15分も走ると車の往来や人通りがめっきり少なくなる場所が・・・

そこにある1軒のコンビニエンスストア。

店の入口にはこんな張り紙が。

夜間の営業を停止します。

この店は今年7月から時短営業を実施。午前0時から朝6時までは閉店しています。

午前0時にかけてお客様も駆け込むように出入りします。

「時短営業は不便?」

あります。夜の仕事なんで。

「通常営業に戻ってほしいか?」

はい、絶対。

「24時間営業ではないが?」

特に問題はない。この時間より遅く来ることはない。

お弁当とかパンを買った。

この店は閉店が近づくと食料品を値引き。できるだけ売り切って時短営業で減る売上げの下支えを狙います。

そして午前0時に閉店。

30分もすると店員たちが閉店作業を終えて帰っていきました。

ある店の関係者は、

時短営業をしても売り上げはほぼ横ばい。

もう24時間営業には戻りたくない。

独自分析

そこで日経新聞のデータ取材班がある独自の分析を試みました。

彼らが見ているのはコンビニ全店の立地情報を抽出し、各自治体の人口と照らし合わせたもの。

店の周辺にいる人の数、いわゆる周辺人口と店舗数が適正かどうか調べたのです。

コンビニの一般的な商圏人口というのは1店舗当たり3,000人。これが出店の1つの目安とされていますが・・・

日本経済新聞の朝田賢治記者、

北海道の小平町は3,000人ほどの人口だがコンビニは4店舗ある。

そうすると人口750人に対して1店舗存在している。

人口の少ない地域でコンビニが過密している状況が見えてきました。

取材班はその現場に向かいました。

北海道・小平町

北海道・小平町の人口は3,089人。ここ10年で人口が15%減るなど過疎化が進む街です。

町の中にはコンビニが4店舗。

そのうち2店舗は24時間営業。

どれくらいの利用客がいるのか、午後8時ごろから見てみると・・・

氷点下を記録したこの日、歩いてくるお客様は0人。ただ国道沿いということもあり車で来る利用客は多いようです。

しかし時間が経つにつれ徐々に客足は減り始めます。

松山拓生記者、

午後9時を過ぎました。車通りはなくなり、コンビニのお客様もほとんど出入りがない状態です。

午後8時からの1時間で来たお客様は17人ほど。

周辺地域でコンビニを経営するオーナーは、

天気が悪いと1時間に0人ということもある。

深夜のバイトに時給を払えるほどの売り上げはない。

一方、利用客は、

スーパーがないからコンビニでよく買う。出来合いのおかずを買ったり利用する。

24時間必要ないと思う。田舎だから。

午前11時くらいまで開けてくれればいい。

商圏人口が縮む地方のコンビニ。いま24時間営業の必要性が問われています。

首都圏のコンビニ

地方に続いては今度は東京の現場を見てます。

皆さんは東京23区内にコンビニエンスストアがどれくらいあるかご存知でしょうか?

実は5,100店舗あります。都内にあるガソリンスタンドがおよそ1,000店舗といわれていますので、コンビニはその5倍近くあるということです。

では、これら1店舗あたりの周辺人口はどのようになっているのか調べてみました。

休日の午前4時の周辺人口を色分けして表したものです。

赤が濃いほど1店舗当たりの人口が多く、最も赤が濃いエリアは5,000人以上です。

そして反対に青が濃いほど1店舗あたりの人口が少なく、最も濃い青のエリアは1人から200人となっています。

なかでも注目は東京の中心である皇居の周辺を見てみると濃い青で囲まれているのが分かります。

この辺りに丸の内や日本橋といったオフィス街が広まっていて、日中は多くの方がコンビニを利用していますが夜間の利用者は極端に少ないという状況です。

千代田区と中央区にまたがる500m四方のエリアをピックアップして見てみると・・・

24時間営業のコンビニが14店舗もひしめきあっています。

その現場を取材しました。

東京・日本橋

証券会社などが集う都内有数のオフィス街、東京・日本橋。

24時間営業のコンビニが密集しています。

平日金曜のお昼時、店は弁当や飲み物を買いに来るお客様で賑わいます。

確認できただけで午後0時過ぎからの1時間でおよそ120人以上が入店。

そして日付が変わり土曜午前4時。街から人影が消えました。

同じ店を訪ねると昼間に比べて客足はほとんどありません。確認できただけでお客様は1時間で12人。昼間の10分の1でした。

「24時間営業の見直しはしているか?」

店側は「検討していない」と答えました。

500m四方に14のコンビニが密集するこのエリア。

1店舗当たり3,000人が商圏の目安とされる中で、このエリアは1店舗あたりわずか160人。かなり厳しい商圏で深夜営業を続けていることになります。

首都園で大手コンビニチェーンを経営するオーナーです。

「24時間営業を見直す考えは?」

あります。

近所に同じようなコンビニがいっぱいある。

深夜に関してはオーナーの持ち出し。

売上げで経費は支払えない。

深夜は1時間で1人、2人来るくらい。ほとんど利益は出ない。

「ワンオペ(1人態勢)」で回している。

本部に「時短営業をしたい」と伝えたら「新店ができるのにいまこの店が時短をすると新店にお客様を奪われるけどいい?大丈夫?24時間営業をやっておいたほうがいいのでは?」。

本部の「時短つぶし」が実際に行われている。

人手不足の問題に加え、売り上げの面からも24時間営業をやめたいと訴えます。

高度成長のころに24時間営業が始まって、いま低成長の時代。

もう24時間営業無理。とてもじゃないけどできない。

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