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[WBS]【THE行列】ローカル鉄道の救世主!?

2018年10月13日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

THE行列です。

今回はわざわざ電車に乗って買いに行きたいスナック菓子です。

注目を集める理由はまずさにあるようです。

銚子電気鉄道株式会社

[blogcard url="http://www.choshi-dentetsu.jp/"]

のどかな景色の中を走るローカル鉄道。

駅で降りた乗客たちがこぞって向かうその先にいま話題の土産物があります。

うわさになっているので買って帰ろうと思って。

これはまずい…

えっまずい?

大人気なのに一体何がそんなにまずいのか?

まずい棒

千葉県銚子市にある銚子電鉄犬吠駅。

構内の売店で人気を集めているのが、

名前がうまいじゃなくまずい。

8月に発売されたばかりの「まずい棒」、15本入りで600円。

某有名駄菓子を彷彿とさせるきわどい名前とそっくりな見た目。

自らまずいと称するその味は…

ふつうにうまい。

全然まずくない。全然うまい。

コーンポタージュ味。

甘みも抑えてあり、サクッとしておいしい。

では、何がまずいのか?

銚子電鉄の経営状況がまずい。

実はこのまずい棒、銚子電鉄が自ら企画し地元の菓子メーカーに生産を依頼しています。

パッケージをよく見てみると…

電車の車輪が炎になった火の車が悲痛に訴えていました。

マズいです!経営状況が…

経営状況

大正時代から走る銚子電鉄。

その鉄道事業は昭和40年頃から赤字続き。

資金繰りのため本業以外にさまざまな事業を行ってきました。

中でも成功したのが銚子名産の醤油を使ったぬれ煎餅の製造・販売。

23年前に販売して以来、全国的な人気を得て今では会社の総売上の7割を担っています。

しかし、竹本勝紀社長は、

鉄道の維持には非常にお金がかかる。

その資金を捻出しなければ存続が厳しい状況の中でぬれ煎餅の収益をもってもまかないきれない。

命名権

近年、ますます経営が厳しくなり、3年前からは駅の愛称の命名権を売ることに。

本当の駅名は「笠上黒生」。

ダジャレで「髪毛黒生」というネーミングライツ(命名権)を東京のシャンプーメーカーが手がけた。

現在、10の駅全てに愛称がつけられ年間1,000万円以上の収入になっています。

イベント列車

ほかにも集客力アップのためさまざまなイベント列車を実施。

この日は鉄道アイドルが同行する貸し切り旅が行われ遠方からも参加者を集めました。

一番遠くは大阪から。ご夫婦で来た。

資金調達

そしてこの度、さらなる資金調達のため「まずい棒」が登場。

ユニークさが受け、発売前からSNSなどで話題になりました。

販売初日は大勢のお客様が売店に詰めかけ1万5,000本が即日完売し増産体制に。

人気が定着するように社長自ら積極的に売り込みます。

ちまたで話題になっておりまして…

また地元の高校生ボランティアの協力を得て1本50円で車内販売することも。

まずい棒いかがですか?

ぬれ煎餅に続く新たな名物に育て上げ、地域の活性化にもつなげる狙いです。

こういった商品を買いに多くの人に銚子に来てもらえるのは地域経済にとってプラスだと自負している。

「この町に銚子電鉄があってよかった。ありがとう。」と言ってもらえる会社を目指している。

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