梅雨を前にもう夏のような暑さとなってきました。3日、北海道から近畿地方にかけて平年よりも高い7月並みの暑さとなりました。そして4日も気温は30度前後と高くなる見込みです。
こんな暑い日が続くと欠かせないのがエアコンですよね。
例えばこのような一戸建てだとリビングに寝室、そして子供部屋と3台以上各部屋にエアコンがあるのではないでしょうか?
そうなると電気代もかさみます。そんな中、このような間取りでもエアコン1台で済んでしまう省エネの家が人気を集めています。一体どのような仕組みなのでしょうか?
株式会社ウェルネストホーム
[blogcard url="https://wellnesthome.jp/"]
住宅街ですが、この辺は大きなお家が多いですね。エアコン1台でまかなえる家は小さな家なのかな…
30坪の2階建て住宅。
中はどうなっているのか?
エアコンがこの部屋にはないのかな?
ウェルネストホームの芝山さゆり社長、
こちらです。
2階にあったのは6畳用のエアコン。
この1台で家全体の温度を一定に保つことができるといいます。
この日の屋外の温度はおよそ30度。
一方、家の中の温度はどの部屋もおよそ25度から26度に保たれています。
高気密・高断熱
イメージは魔法瓶のような家だと思ってほしい。
熱いものを熱いままに、冷たいものを冷たいもののまま保つ魔法瓶のような構造。キーワードは高気密・高断熱です。
例えばこの窓、3重構造に加え、サッシが樹脂でできているため熱が逃げにくい構造になっています。
他にも…
ここの壁を見てください。
かなり分厚いですね。
厚さはなんと23cmで通常の家と比べて2倍の厚さ。
壁の中にはセルロースファイバーと呼ばれる新聞紙を細かく砕き、加工したものを使うことで外からの熱をシャットダウンすることができるといいます。
また暑すぎる空気や寒すぎる空気をはき出し、心地よい温度で取り込む特殊な換気扇を設置しています。
さらにこの家のもう一つの特徴が湿度も均一に保てること。そのためこんなことも…
いまお湯が貯まっていて、シャワが出しっぱなしになっています。こちらも湿度がありますが、ドアを開けっぱなしにしていても脱衣場の鏡が曇っていません。
壁の中のセルロースファイバーが湿気を吸収。夏はカビが生えにくく、冬も結露知らずだといいます。
それだけではありません。
ランニングコスト
あのエアコンだけで年間の光熱費は8万円でおさまる。
この地域で同規模の家の光熱費は年間およそ20万円。この家ではそれが半分以下になるというのです。
これだけの機能がついていると気になるのは価格です。
「一般的な家と比べてコスト面で違いがあるか?」
一般的な家と比べると高くなる。
この建物の本体価格はおよそ2,500万円です。一般的に同じサイズの住宅は2,000万円程度といわれています。
ただ…
建物以外に生活していくとランニングコストがかかる。
ランニングコストも含めて30年で見たときに、この住宅の方がかなり安くなる。
住宅の購入後にかかるのが光熱費やメンテナンス費用などのランニングコスト。年間の光熱費を8万円として単純計算をするとおよそ40年すれば一般の住宅を購入したときと同程度の支出になります。
日本の一般的な住宅の寿命は築後平均32年、それを超えると建て替えや修繕が必要になるといいます。
一方で、この家の耐用年数は70年以上。長い目で見るとトータルのコストは安上がりだといいます。
「40歳で建てて100歳まで生きるとしたら、もう1回建てないといけない?」
70歳になったとき、もう1回ローンを組んで家を建てるのではなく初めから60~70年長持ちする家を提案したい。