プラスチックによる海洋汚染が問題になっています。
特に海に流れ出たペットボトルやレジ袋などが紫外線や波の力で砕けた5ミリ以下の小さな破片はマイクロプラスチックと呼ばれ魚などが飲み込むことによって生態系へ悪影響を及ぼすことが懸念されています。
その実態の調査結果が発表されました。
株式会社ピリカ
[blogcard url="https://corp.pirika.org/"]
ピリカの小嶌不二夫社長、
プラスチックの流出経路メカニズム。製品や利用目的を解明することで具体的な取り組みができる。
10月12日、環境問題に取り組むピリカが発表したマイクロプラスチックの実態調査。
目的は原因となるプラスチックの流出経路の解明と元となった製品や用途を特定し汚染防止に向けた対策をとることです。
調査に使ったのはピリカが独自で開発したアルバトロス。
開発費用を抑えるためにマリンスポーツで使う電動の水中スクーターを改造。
胴体部分はプラスチックのバケツです。
この装置を使って海に流れ出る河川や港湾を中心に調査しました。
回収したゴミの中には…
プラスチックの小さな破片。
こうしたプラスチックが今回調査した国内外38ヵ所のうち37ヵ所で検出されました。
採取した中で一番多かったのがこの破片。
全体の23%を占めたのが緑色の棒状の破片。
比較的多くの箇所で見つかった。
判明したその正体はスポーツのグラウンドなどで使われている人工芝。
折れた先端部分が雨水とともに川に流れ込んでいるとみられます。
そしてもう一つ特定できたのがこちら。
農業用の肥料を入れた小さなカプセルです。
マイクロプラスチックの象徴となっているプラスチック製のストローとみられるものは今回の調査では検出されませんでした。
ストロー、レジ袋の規制で終わりでいいかではなく、ポイ捨てしなくても流出しているプラスチックがある。
実態を見た上で問題解決していくことが大事。