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[WBS]”オミクロンショック”の中・・・アメリカの年末商戦に”3つの異変”!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

オミクロン株への懸念はアメリカでも広がってきているようです。

ニューヨーク支局の滝沢孝祐記者に状況を伝えてもらいます。

ニューヨークは先ほど午前8時を回ったところです。通勤のために行き交う人や車の量が少しずつ増えてきました。アメリカではオミクロン株の感染者がいまだ確認されていないこともあり街中での影響は今のところ見られないようです。

私がいるのが中心部にある老舗百貨店メーシーズの前ですが店頭を見るとリースが飾りつけられたりトナカイがいたりと早くもクリスマスムードになっています。

実はオミクロン株のショックが襲った先週の金曜日はアメリカでは年末商戦の本格的なセールが始まるブラックフライデーの日でした。例年、多くのお客様が集まる年末商戦はセールを待って欲しい物を買ったり、家族や友人へのプレゼントを探したりする時期です。

今年の年末商戦を取材すると"3つの異変"が見えてきました。

年末商戦に"異変"!?セール長期化・・・なぜ?

ニューヨーク州最大級のショッピングモール。

ニューヨーク支局の森礎人記者。

ブラックフライデー当日のショッピングセンターに来ています。3~5割引の場所もありますが、セールが長期化しているせいか買い物客はまばらのように感じます。

お客様に話を聞いてみると・・・

2週間前と同じ値段だった。"ブラックフライデー"だが違いを感じない。

サプライチェーンの混乱で商品不足を懸念する小売大手は需要を分散させようとセールを前倒しして開始。

今年は例年よりもセールの期間が長期化し、ブラックフライデーの特別さが薄れつつあるのです。

全米小売業協会の調査によると今年は11月上旬までに年末の買い物を始めた人の割合が6割超に上ります。

さらにお客様からはこんな声も・・・

「今年のセールはどうか?」

ひどい。

「どのくらいの割引を期待していたか?」

40~50%は欲しかったが10%だった、これでは普段のセールと変わらない。

昔はほとんどの店でセールをしていたが今年はやっていない店もある。

ある調査によると2019年はおよそ42%だったブラックフライデーの値引き率が今年は33%まで低下しています。

小売店にとっては商品不足の懸念が続く一方で、お客様の買い物需要が強いことから大きな値引きをする必要がなくなっているのです。

年末のセールで売り上げのおよそ半分を稼いできたというこちらの宝飾品店。

100万円から2億円の高級品を扱っていますが、ある"異変"が・・・

ニューヨーク支局の村井勇太記者。

こちらの店では商品がない影響で宝石を置く棚に違う商品で埋めています。

サプライチェーンの混乱で商品が調達できないためだといいます。

こちらのショーケースも空きスペースが目立ちます。

さらに問題はほかにも・・・

スカイ・ダイヤモンドのガブリエル・ラグバズさん。

パテックフィリップの5980モデル。1年3ヵ月前は15万ドルだったが今は28万ドル。

品不足の影響で仕入れ価格が高騰。こちらの腕時計の販売価格は日本円でおよそ3,200万円と1年前の2倍近くになっていました。

その他の時計の価格も1.5~2倍、宝石も2~3割値上がりしているといいます。

5~6年前のようなセールはもうできない。

お客様からの電話で値段が高い、他の店で探すと言われた。

商品不足で恒例の年末セールもできなくなっていました。

こうした中、注目を集めているのが・・・

贈り物が見つからなければギフトカードの購入を考えている。

レストランやホテル、航空会社まで発行しているギフトカードは良いアイデアだ。

商品券のように使えるギフトカード。決済大手「スクエア」によると9~10月のギフトカードの取扱高は1年前に比べて43%増加しました。

スクエアのエコノミスト、フェリペ・チャコンさん。

消費者はサプライチェーンの混乱で欲しい物が買えず、代わりのモノを探している。

ギフトカードを購入する流れは続くだろう。11~12月の取扱高は前年比50%増と予想する。

アメリカのブラックフライデー”異変”!オミクロン株で「レッドフライデー」に?

かなりの異変が起きていて驚きましたが、そうした中でブラックフライデーの人出はどうだったのでしょうか。

例年のように多くの人がセール品を求めて店舗に殺到するような状況ではなかったと感じます。ブラックフライデーの26日に店舗に訪れた人の数は去年と比べると47%増と大きく増えました。ただ去年のブラックフライデーは新型コロナワクチンの普及前だったこともあり感染拡大前の2019年と比べると実店舗を訪れた人の数は28%減少していました。

例年よりは少ないという状況だったようです。

そして今後、オミクロン株の影響が気になるところですが、年末商戦の行方を左右することになりそうでしょうか。

その可能性はあると思います。GDPのおよそ7割を個人消費が占めるアメリカにとって1年で最も売上が見込める年末商戦は消費活動が活発になる時期です。中でも取り分け重要なブラックフライデーの日に株安が襲ったことから株価の下落を占める赤色になぞらえて市場関係者から「Red Friday(レッドフライデー)」だ、との声も上がっていました。

アメリカでは1日の感染者数が7日平均で9万人を超えて再び増加が目立ってきています。それだけにアメリカ経済の先行きにとってオミクロン株の影響は無視できない状況です。

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