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[WBS]【イノベンチャーズ列伝】AIで「勉強」革命!?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

イノベーションで世の中を変えようと挑むベンチャー企業に焦点を当てるイノベンチャーズ列伝。

先端技術で受験勉強の仕方が大きく変わるかもしれません。

地方のとある学習塾で異変が…

数学が31点だったが75点まで上がった。

成績アップのカギはAI。

テクノロジーで教育を変えるベンチャーの挑戦とは?

株式会社ティエラコム

[blogcard url="http://holon-tierra.com/"]

長崎県にある学習塾「脳開個別ホロン」。

教室の入口には「AI」という文字が…

机にはタブレット端末。

生徒たちは画面を見ながらイヤホンで何かを聞いています。

聞いていたのは数学の授業でした。

去年の年末から始まったこの授業、早くも効果が出ています。

高校3年生の荒川巴海さんの場合、

数学が31点だったが受講後は75点まで上がった。

この教室、よく見ると荒川さんは数学の授業ですが、別の生徒の画面には物理の授業が。

実はAIが生徒ごとに提案したカリキュラムで、生徒たちは苦手分野の学習をしているのです。

さらに先生が持っているタブレットには、生徒1人1人の学習状況が。

画面上の2人は学習している単元が合格間近。

こうした表示が出ると先生は、

合格したね。

脳開個別ホロン長与教室の池宮舞教育長、

苦労して合格した状況であれば「よく頑張ったね」と声を掛ける。

この教室ではAI講座を受講した生徒の成績が平均20点ほど上昇しました。

1人や2人の成績が上がることはあっても大多数が一気に上がることはなかった。

とても驚いている。

atama plus株式会社

[blogcard url="https://www.atama.plus/"]

AIを活用した驚きの学習システム。

開発したのは設立からわずか1年半のベンチャー企業です。

学習システムを開発したアタマプラス。

創業者の稲田大輔さんです。

2017年4月に創業、およそ30人が働いています。

三井物産で去年3月まで働いていた。

三井物産時代の11年間のうち5年間はブラジルで教育事業をやっていた。

テクノロジーを活用した教育がどんどん進んでいた。

ある日、サンパウロの市立学校を訪れた稲田さん。

校長との面談で、

これが日本の模擬試験です。

A・B・Cという風に合格可能性が出るんですよ!

でもねぇブラジルの模試はオンラインが当たり前ですよ。

オンライン…ですか?

へぇ…結果も合格の可能性もその場で出るのか!

さらに「弱点」を見つけてその分野の教材も自動的に出てきます。

世界はこんなに進んでいるのか…

だったら日本の教育もテクノロジーで変えられる!

テクノロジーを活用して基礎学力向習得の時間を半分以下にする。

時間が生まれるので余った時間で社会で生きる力を見つけてほしい。

相内優香キャスター

彼らの開発したAI講座。

実際、どこに強みがあるのでしょうか?

「AI学習、私も実際に体験してみます。」

相内優香キャスターが選んだのは中学の数学講座。

まずは診断テストです。

因数分解が出てきました。

解いてみると…

こんな風になっています。私、因数分解忘れていました…

8問中4問が不正解でした。

このテストの結果を元に私オリジナルの最短コースという…

最短時間で目標を達成するためのカリキュラムが作成される。

AIが「何が分からずにつまずいたか」を分析し、カリキュラムを作ります。

例えば生徒が一次関数が分かっていないと思っている場合でもその原因を遡ると「比例と反比例」、さらに「比と比の値」が分かっていないこともあります。

それをAIが突き止め、「比と比の値」から学習するカリキュラムを作るのです。

続いて動画で講義を受けます。

速さについて勉強をしましょう。

速さとは単位時間あたりに進む道のり(距離)である。

すると、あることに気が付きました。

問題だけしか映っていない。

先生が映るとそっちに目線が行く。

いろいろと検証した結果、これhが最も生徒の集中力が高まる。

学習システム

効率を高めた学習システムですが肝心の中身は?

全国の予備校の先生、学校の先生と一緒にコンテンツを作成している。

指導経験豊富な先生たちが動画で解説をしています。

さらに動画の再生回数を分析、回数が多い動画は生徒がつまづいた可能性があるのです。

そのような動画を分析して教材を改善し続けています。

学校法人駿河台学園

[blogcard url="http://www.sundai.ac.jp/index.html"]

アタマプラスのAI講座は着実に世の中に広まりつつあります。

やって来たのは都内のある学習塾です。

駿台グループの塾、すでに一部の授業でAI講座の利用を始めていましたが…

駿台中学部・高校部の阿見寺英俊さん、

AI講座は非常に生徒の満足度が高かった。

19年度は通常授業でアタマプラスの講座を設計したい。

AI講座を年間を通じて採用したいと提案されたのです。

今後、AIを使った学習が広まれば教育の現場が大きく変わる可能性があるといいます。

AIが得意なところはAIが教えて、人間にしかできないところを先生がフォーカス。

コーチングで励ますとか、勉強の仕方をみてあげるとか。

人間にしかできない役割に先生がフォーカスする時代を作りたい。

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