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[WBS] 仕事と休暇が融合!?「ワーケーション」のメリットは?

2018年10月18日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

場所や時間を選ばずシェアオフィスなどで仕事をするテレワーク。

子育て中の人などを中心に利用者が増えています。

実はいまテレワークを一歩進めた「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を合わせた「ワーケーション」という働き方に注目が集まっています。

9月末から沖縄で実証実験がスタート。

その可能性を探りました。

freee株式会社

[blogcard url="https://www.freee.co.jp/"]

沖縄県北部の名護市。

エメラルドグリーンの海が人気のリゾート地です。

平日の午前8時、流行りのマリンスポーツ「サップ」を楽しむ男性。

実は彼らは観光客でも住民でもありません。

フリーの大西正人さん、

これからがっつり仕事。朝からミーティング。

フリーの竹内龍太さん、

リフレッシュになった。

いまから仕事しても出勤時間前と考えるといいですね。

彼らはワーケーションの実証実験に参加しているのです。

ワーケーション

ワーケーションはリゾート地で働くという仕事と休暇を合わせたものです。

実験では彼らが生活するマンションの家賃は全て国が負担しています。

普段と同じ時刻に業務がスタート。

目覚めた状態で仕事に入れた。

今日はこのまま朝からテレビ会議でミーティングがある。

そのまま夜まで駆け抜けたい。

東京・品川のIT企業で働く2人、普段からペーパーレスで業務しているため本社から遠く離れていても支障はありません。

本社とインターネットで会議をします。

外の環境で仕事をすることでいい刺激をもらいながらいい仕事ができるので生産性にもいい。

仕事が終わった後は再び海へ。

これ(景色)見ながら飲むの最高。

なかなか東京ではできない。

地方経済の活性化

今回実験を行っている国はワーケーションにより地方の経済が活性化する効果を期待しています。

内閣府沖縄総合事務局の濱川均中小企業課長は、

ワーケーションは1ヵ月、長い人は2ヵ月、長期で生活する状況。

通常の観光客のように食事をして、お土産を買う以外に日用品の消費など沖縄の経済効果に寄与する。

企業のメリット

では、社員を送り出す企業側にどんなメリットがあるのでしょうか?

この日、竹内さんは那覇市に。

フリー株式会社の竹内と申します。

商品の営業活動をしていました。

急遽、訪問の約束が取れたため訪れたのです。

ワーケーションで現地に滞在していたため急な訪問にも対応できました。

まるで臨時の営業拠点のような働きです。

次につながる時間だった。

「ワーケーションはプラスか?」

ものすごいプラス。

東京にいたらおそらくもう少し短いアポ(面会)に終わっていた。

「実はこういう事で困っている」などプラスアルファで聞けた。

またワーケーションでの滞在はホテル住まいの出張よりも落ち着いて仕事に当たれるといいます。

佐々木大輔社長

実験に参加した企業の佐々木大輔社長。

社員が遠隔地でのびのび働くワーケーションに可能性を感じているといいます。

現地でいるかいないかで営業やマーケティングのしやすさが変わる。

行く前の引き合いと行ってからの引き合いというのが違うと報告がきている。

古典的な支社設立とかそういうやり方にとらわれなくてもできる。

人手不足なうえ、より人材が流動的になるこれからの時代に会社も変わっていく必要があるのだといいます。

これから優秀な人材を採用して彼らに高いエンゲージメントを持ってもらうためにあらゆる手段を考えるのは非常に重要なこと。それが会社の競争力になる。

「そこまで会社が関知しなくてもいいのでは?」

そういうことではない。

働く人にとってもこの会社にいると学びになる、楽しいというのが実現しないと、なぜこの会社にいるのかという理由がなくなってしまう。

会社の実現したいことはこれ、別にこれは許容できるということはいっぱいあるはず。

仕事と休暇をしっかり分けようというこれまでの考え方も変わっていくのかもしれません。

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