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[WBS] 開始1時間で15億円!中国巨大セールで日本企業好調!

2019年11月11日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

中国で11月11日は独身の日です。この日はネット通販の大型セールが恒例となっています。このセールは中国のインターネット通販最大手のアリババが2009年に始めたもので去年は24時間でおよそ3兆3,000億円を売り上げたという一大イベントです。

日本の企業も数多く参加していて社員わずか20人で去年1億円を売り上げた注目の化粧品会社も独自の戦略で今年のセールに臨みました。

アリババ株式会社

[blogcard url="https://www.alibaba.co.jp/"]

開始1分36秒で100億元(約1,500億円)突破しました!

スクリーンに映し出されるのはリアルタイムの取引額。みるみる増えていきます。

中国ではいまや国民的ベントとなったアリババによる「独身の日」のセール。

日本時間の午後5時半過ぎにはおよそ3兆3,000億円を上回り過去最高の取引額を記録しました。

淘宝網・天猫の蒋凡バイスプレジデント、

今年の「独身の日」は新記録が出た。ユーザーの数・規模など。

アリババは海外企業が中国国内に入る架け橋になることができた。

今年の特徴は100万点にのぼる限定品や新商品の出品。

高級自動車メーカー、ボルボも初出品し、およそ100万円という大幅な値引きで注目を集めました。

さらに日本企業の売れ行きも好調。

ユニクロやパナソニック、ソニーなど中国でも人気のブランドがセール開始1時間で1億元、日本円でおよそ15億円の取引額を達成しました。

株式会社資生堂

[blogcard url="https://www.shiseido.co.jp/"]

このセールにアリババとのタッグで臨む日本の大手企業があります。

化粧品大手の資生堂です。

今年3月、アリババと戦略提携を結び、アリババ本社から車で5分ほどの場所にオフィスを開きました。

資生堂の狙いはアリババが持つ顧客のビッグデータ。

お客様の年令や性別、趣味といった大量のデータを分析して中国人に受ける新製品の開発を進めています。

資生堂中国の小柳康祐さん、

アリババはこの辺だったらどういう年齢軸でどういうお客様がいるか分かる。

アリババの顧客データを分析したところ、中国の女性の多くは毎日髪を洗う習慣がなく髪をあまり洗わなくても清潔さを保てる商品にニーズがあると分かりました。

そこで独身の日に向けて開発したのがこのシャンプー。

頭皮用と髪用の2本に分かれていて、清潔さを長くキープできるのが特徴です。

日本ではなかなか思いつかない。固定概念じゃないが当たり前と思ってしまう。

裏側のアドバイスをアリババから直接もらえるので、そばにいるのはいいこと。

このシャンプーをはじめ資生堂が独身の日に出品した33ブランドの今年の売り上げは去年を大きく上回るペースで推移。

セール開始1時間で15億円を超える取引を達成した日本企業に名を連ねました。

今後もアリババとのタッグを強化し、中国市場での売り上げを伸ばしたい考えです。

資生堂中国の藤原憲太郎CEO、

ほぼ毎日アリババに来てもらってわれわれの社員と一緒に議論しながら新しい価値を届けるとこの市場が広がりそう、次の成長機会を生みだすことができる。

これはひとつ大きな成果になる。

成和インターナショナル株式会社

[blogcard url="http://www.taiyou-no-aloe.com/"]

一方、東京・町田市にある社員わずか20人ほどの化粧品メーカーでは…

中国の協力会社とネットでつなぎ、売り上げを見守ります。

午前10時で目標を超えた。

早い段階で目標の売り上げを達成したこの会社が販売しているのはヒアルロン酸原液。

成和インターナショナルの岸川良己社長、

ヒアルロン酸原液そのものを容器に詰めてお客様に出荷。

年々2~3割アップで売り上げが伸びている。

ヒットのきっかけとなったのが中国版のツイッター。

去年、有名女優がつぶやいたことで評判が広がり、中国で行われたアジア最大級の美容イベントでも多くのお客様を集めました。

年間33億円を売り上げ、そのうち中国での売り上げは4割を占めています。

さらに中国での売り上げを伸ばそうと今年、中国でのマーケティングに詳しい女性社員を雇い入れ独自の戦略で独身の日に挑みます。

成和インターナショナルの李蕊さん、

SNSを使ってプロモーションを行いました。

注目度を高めるため中国のSNSで人気のインフルエンサーを起用しました。

そして独身の日を迎えた11月11日、現地中国では協力会社の社員が総出で対応に当たります。

ここ2~3日、徹夜が続いていると思うがバックアップするのであと何時間か頑張ろう。

その机の上には「食べず、寝ず、パソコンの電源も切らず、必死に挑みます」の文字。

またインフルエンサーが繰り返しライブ配信をして購買意欲を掻き立てます。

去年の独身の日、1日の売上高1億円に対し、今年は1.5倍の売上目標を抱えていてメインのサイトでは午後10時の段階で順調に売上を伸ばしています。

「独身の日は中小零細にもチャンスか?」

一つの壁を抜けて、もう一つ上のレベルへ。

独身の日で話題性をとって先に進む。大きなテーマとしては大事な要素。

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