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[ゆうがたサテライト] 各地の「天然もの」を全国に!スシローの新流通プロジェクト!

2017年11月13日

ゆうがたサテライト

苦戦が続く外食産業の中で、回転寿司は、実は成長産業です。

ここ数年、売上高は右肩上がりで、2010年と比べておよそ1.5倍、現在は6,000億円を超える市場に成長しています。

その市場をけん引する大手チェーンのスシローが11月13日に新たなプロジェクトに乗り出しました。

株式会社あきんどスシロー

[blogcard url="https://www.akindo-sushiro.co.jp/"]

全国に478店舗、回転寿司チェーン最大手のスシロー。

ランチタイムを過ぎても店内はたくさんのお客様の姿があります。

お目当てのネタは?

マグロですね。

一番人気はやはり「まぐろ(2貫100円)」。

常時80種類ほどのネタを揃えています。

月に多いときは2回ぐらい来る。この安さでこの美味しさですから、よく利用しています。

天然魚

そんな中、ひときわ目立つプレートで回転してきた珍しいネタがあります。

これはカレイ。やわらかいです。普通はヒラメなどが多いがカレイは初めてかもしれない。

実は「天然カレイ」「天然炙り黒むつ」「天然炙りさわら」の3種類の天然魚は千葉県の34店舗のみの数量限定の商品。地元船橋の市場から仕入れているのですが数が少なく東京など他の地域には出回らないのです。

スシロー新戦略発表会

その千葉や大阪など地域限定だった天然魚の寿司を全国展開しようとスシローは11月13日、新たな戦略を発表しました。

水留浩一社長は、

旬の国産の天然ものを全国のお客様に味わってもらえる。

日本各地の「旬の天然もの」を使った寿司を提供するというのです。

北は「北海道産 生甘えび」に南は「沖縄産 生まぐろ」まで、11月15日から全国の店で回ります。

「長崎産 黒むつあぶり」の味を吉原正浩記者は、

天然ものの味をすぐに食べられるといいます。食べてみたいと思います。

脂が乗っていて美味しいです。

寿司ネタの8割を海外産に頼っていたというスシロー。

どうやって旬の国産の魚を仕入れるというのでしょうか?

羽田市場

[blogcard url="http://hanedaichiba.jp/"]

そのカギを握るのはCSN地方創生ネットワークの野本良平会長。

全国の漁師の協力を得て魚を集める。おいしい天然魚を提供する。

スシローが11月13日に打ち出したのは野本会長が運営する羽田市場との提携。

羽田市場は全国各地の漁師が獲った魚を最短でその日のうちに店まで届けるサービスを展開しています。

通常だと漁師は獲った魚を地方の卸売市場に出荷します。その後、中央卸売市場を通ってお店に到着。そのためお店に届くまで1~3日かかります。

一方、羽田市場では漁師が直接、羽田空港に向けて出荷、早ければその日のうちにお店に届けることが出来ます。

スシローはこの流通システムを使うことで天然ものの魚を全国に提供します。

あきんどスシローの水留社長は、

中長期的にしっかりやっていく。漁師、産地にもっと参加してもらい、その中で安定的にいいものを出していくのが最終的に成し遂げたいこと。

沼津すし之助

[blogcard url="http://www.sushi-no-suke.com/"]

業界最大手のスシローがいま国産の新鮮な魚にこだわるワケは?

お魚届きました。

続々と首都圏に進出を進める地方の回転寿司店の躍進にありました。

回転寿司 沼津 すし之助トレッサ横浜店の落合薫店長、

その日に取れた魚をオープン前までに届くようにしています。深海魚の「ゲホウ」です。

静岡県の沼津に本店を構える「沼津すし之助」。毎朝、沼津港で取引された黒むつやカサゴなど新鮮なネタがその日のうちに直送されています。

駿河湾で取れた深海魚も店の看板商品となっています。

「深海魚のゲホウ(360円)」を試食した戸室穂美キャスターは、

ヒラメみたいな味です。クセがなくて食べやすいです。

ボリューム満点のこぼれ寿司。その名の通りネタが溢れています。

「こぼれずわいがに(560円)」を試食した戸室穂美キャスター、

身がしっかりしています。贅沢。

地元沼津産の天然ものが人気のすし之助の客単価は2,200円。これは大手回転寿司チェーンの約2倍にあたるということです。

山本等社長は、

沼津港直送の地魚をもっと鮮度を高めていいものを仕入れる。こだわりを持って最高のものを仕入れて適正な値段で販売することが1つのポイント。

すしえもん

実はいま、地方発の回転寿司店が続々と東京に出店しています。

そこには呼び込む側の思惑がありました。

2017年6月にオープンした東京・八王子市の大型商業施設「イーアス高尾」。

愛媛の宇和島から回転寿司「すしえもん」を東京に初出店させました。

売りは宇和島の名産「伊達真鯛」。

脂のノリがいいのと身のコリコリ感。

宇和島近海で育った新鮮な魚を毎朝直送しています。

お客様は、

宇和島の特色を出している。それがいいんじゃないかな。

商業施設側は、なぜこの店に目をつけ東京に呼び込んだのでしょうか?

イーアス高尾の髙野匡哉支配人は、

個性的な店が入ることで他のショッピングセンターには行かないでイーアス高尾に行ってみようという気持ちになるお客様がなる。

イーアス高尾に入店している飲食店は17店舗。その飲食店全体の売上の内、2割をすしえもんが占めているといいます。

回転寿司店でお客様を呼び込むという戦略はこれまでのところ成功しているようです。

飲食店はまだまだ元気のある業態。回転寿司はマスト。

新たな展開を見せる回転寿司バトル。今後はどう変化していくのでしょうか?

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