[WBS] レジ袋有料化へ・・・スーパーの対応は?消費者は?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

環境省は10月19日、レジ袋などプラスチックゴミの削減に向けた戦略についてそのたたき台となる素案を発表しました。

2030年までに使い捨てプラスチックの排出量を25%減らすとの数値目標を掲げ、レジ袋の有料化を義務付けることなどが盛り込まれています。

今後、開始時期や対象事業者などを検討し、年内には最終案を取りまとめる予定です。

スーパーだけでなくコンビニも義務化の対象となる見通しですが、私たちの買い物はどう変わるのでしょうか?

有限会社アキダイ

都内にあるスーパー「生鮮市場アキダイ」。

秋葉弘道社長、

どうぞいらっしゃい。白菜、きょうおすすめですよ。

袋利用ですか?

はい。

練馬区にある本店ではレジ袋の利用を聞いた上で買い物の量に応じてピンク色のレジ袋を無料で配っています。

20人のお客様のうち何人がレジ袋をもらうか見てみると9人が袋をもらっていました。

「有料化されたらどう?」

困ります。

毎日のことですから年間通して考えるとこたえるので。

嫌ですよね。

「嫌?」

袋持ってくる。

こちらでは1日に2,000枚以上のレジ袋が出ているといいます。

アキダイ阿佐ヶ谷店

一方、6年前にオープンした阿佐ヶ谷店ではレジ袋を有料にしていて1枚3円になっています。

そのため9割ほどのお客様が袋を持参してくるといいます。

本店と同じく20人のお客様のうち何人がレジ袋をもらうか見てみると1人もレジ袋を取りませんでした。

いつもかばんの中にエコバックは持って歩いている。

いいと思う。常に持っていればいい。

阿佐ヶ谷店で出るレジ袋は本店の10分の1以下の200枚ほどだといいます。

レジ袋の有料化

実はレジ袋の有料化を進めているスーパーはすでに22%に上ります。

WBS独自に大手スーパーに取材したところレジ袋をもらわないお客様は6割から8割に上っていました。

レジ袋辞退率 有料化開始時期 価格
イオン 65% 07年~ 3~5円
西友 75% 12年~ 2~3円
アピタ・ピアゴ 86% 14年~ 2~5円
イトーヨーカドー 不明 13年~ 2円

環境にも貢献できるし、店の経費も下がり、安く売る機会ができるので店側、お客様、地球にとってもウィンウィンウィンの状況だと思う。

コンビニ

一方、有料化が全く進んでいないのがコンビニエンスストア。

街の人は、

気軽にコンビニに行きたくなくなるかも。お金わざわざ出して袋を買ってまで。

コンビニは便利なのが売りじゃないですか。正直困りますね。

スーパーのお客様と異なりマイバック持参のお客様の少ないコンビニ。

有料化が義務付けられた後もレジ袋の利用者はスーパーほど減らないと見られます。

そうした中、セブン&アイの井阪隆一社長は先週、新たな案の導入を示唆しました。

イトーヨーカ堂では有料化をやっているがセブン-イレブンでも実験をやるか、あるいは生分解性プラスチックで本当に土にかえる水に溶けやすいものが開発できないか実験もやっている。

株式会社キラックス

生分解性プラスチックとはどのようなものなのでしょうか?

キラックスの商品開発部、野呂正孝部長、

これが生分解性のショッピングバッグ。レジ袋と同じ。

スーパー、コンビニエンスストアのレジ袋用として問い合わせが多い。

1日に多いときで10件以上、小売業者などいろいろな所からきている。

最近、問い合わせが増えているというこのレジ袋、

土に埋めると微生物の働きによっておよそ1年で分解され、最後は水と二酸化炭素になります。

完全に分解されるのでいま問題になっているマイクロプラスチック化することもありません。

ちなみに製造から数年経ったものは、

簡単に破れてしまう、分解が進んで。

こちらが原料となる生分解性プラスチック。

数種類を配合して分解の度合いを調整することもできます。

レジ袋はこれに熱を加えてフィルム状にしたものです。

環境には優しいのですが、問題はその価格。

従来のレジ袋の3~5倍高い。

素材原料がポリエチレンと比べて3倍近く高い。

小ロットで生産するから生産コストも高い。

この値段の高さがこれまで普及の妨げとなってきました。

普通のポリ袋だと3~5円で購入できるが生分解性レジ袋だと15~20円になる。

まだ超えるべき課題はありますが環境意識の高まりや有料化が生分解性レジ袋の普及を後押しすると期待しています。

レジ袋を使う量は有料化で減ると思うがゼロにはならない。

できるだけ環境に良いものの使用比率が上がる事が好ましい。