SEMICON Japan 2016
[blogcard url="http://www.semiconjapan.org/"]
多くの人で混み合う「SEMICON Japan 2016(セミコン・ジャパン)」。半導体に関する機器を扱う世界でも最大級の展示会です。
今年は約750社が出展。6万5,000人の来場を見込みます。
いま日本企業の半導体は技術力でおされ世界シェアが落ち込んでいます。
一方、まだまだ存在感を示しているのが半導体を作る機械「半導体製造装置」の分野です。今年の市場規模は日本円で約4兆5,700億円、さらに2017年には約5兆円に達すると予測されています。
その牽引役となっているのがモノとインターネットがつながるIoTだといいます。
SEMIジャパンの中村修代表は、
IoTのニーズ、製品の種類が増えていくことによって、それに応じて設備投資も増えていく。そういうフェイズ(段階)に本格的に入ってきたのが2016年だと。
Innovation Village
市場が拡大する半導体製造装置の分野。その展示会に異色のコーナーがありました。
Innovation Villageではベンチャー企業や大学など33のブースが出展し、独自の技術や発売前の商品を展示していました。
株式会社パリティ・イノベーションズ
[blogcard url="http://www.piq.co.jp/"]
片渕茜キャスターが、
パリティ・イノベーションズの空中映像というブースがあります。
早速、体験させてもらうと、
タンポポが空中に浮いている。
片渕茜キャスターの手元を見ても何もありません。しかしカメラが片渕茜キャスターと同じ目線になってみると、
タンポポが浮かんで見えます。自分が触れるとタンポポが動く。
空中に浮かんだ映像を見ることができ、さらにその映像を触って動かすことが出来ます。
空中に浮かぶ映像のヒミツは透明のプラスチックの板。
株式会社パリティ・イノベーションズの前川聡社長によると、
結合光学素子「パリティ・ミラー」を置くと宙に浮いて見える。
実はこのプラスチックの表面には長さが0.1mmから0.5mmという非常に小さな鏡が無数に並んでいます。下に置いた物体はこの鏡に反射することで空中に浮かんだように見える仕組みです。
そして箱に内蔵されたカメラで指の動きを捉え、映像を動かせるようになっているのです。
来年春の発売に向けて準備中といいますが、なぜ半導体の展示会に出展したのでしょうか?
半導体製造は高い微細加工技術が必要で、我々の光学素子もサブミクロン(1万分の1ミリ)オーダーの精度が必要。低コスト化するのに利用できればと考えている。
高い製造技術を持つ企業に協力してもらえないかと考えて出展したのです。
アースアイズ株式会社
[blogcard url="http://earth-eyes.co.jp/"]
一方、こちらで展示しているのは最新の防犯カメラです。
アースアイズは3次元の映像分析と人工知能を組み合わせたカメラ。
アースアイズ株式会社の山内三郎社長は、
これは人を3D化してコンピューターが自動的に把握する仕組み。
このカメラでは頭や腕などの動きを3次元で捉えて分析することが可能。
例えば店でキョロキョロしている人がいると、人工知能が不審人物と判断し、店の人や不審者に警告音を発信することができます。
2017年1月から発売予定のこのカメラ、工場内で異物混入防止などにも売り込めると期待をかけています。
今までの防犯カメラは録画装置にしかなっていない。これはコンピューターが自動的、能動的に自分で判断し、危険が迫っている、危険な環境にあると教えてくれる。