
政府が来月に実施する安倍元総理大臣の国葬の費用についておよそ2億5,000万円とする方向で調整していることが分かりました。元総理が銃撃を受けた衝撃的な事件。警察庁が8月25日に発表した報告書から警護の問題点が改めて浮き彫りになりました。山上容疑者が見ていた光景とはどういったものだったのでしょうか。
安倍元総理 四十九日法要!安倍派「意思引き継ぐ」
8月25日、安倍元総理の自宅では黒い服を着た西村経産大臣や高市経済安保担当大臣などの姿が。安倍元総理の親族や関係者が参列し、四十九日の法要が営まれました。
一方、自民党本部。四十九日にあわせて安倍派の総会では…
自民党 安倍派
塩谷会長代理

安倍会長の意思を継いで清和研(安倍派)心一つにしてこれからも政治をしっかり進めていくと誓いたい。
かつて安倍元総理が会長として座っていた場所には遺影が置かれ、会の冒頭では出席者が黙祷を捧げました。
山上容疑者の見た光景!浮かび上がる警護の問題点
こうした中、安倍元総理の銃撃事件の検証・見直しを進めてきた警察庁の中村格長官。8月25日に自身の進退を明らかにしました。
警察庁
中村格長官

人心の一心を図るために国家公安委員会に辞職を願い入れた。
事実上の引責辞任とみられます。また警護を担当した奈良県警の本部長も…
奈良県警
鬼塚友章本部長

力及ばずで県警を去ることになる。
警察庁が取りまとめた検証結果の報告書を紐解くと安倍元総理の後方への警戒が不足していたことが明らかになりました。
7月8日午前11時28分、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で安倍元総理が応援演説を開始。山上容疑者は後方から演説の様子を伺っています。
歩道にいた山上容疑者がゆっくり移動、このとき警護員は後方を警戒しています。発砲のおよそ10秒前、安倍元総理の後ろを自転車と台車が通過。このとき警護員は通過する自転車を警戒していたといいます。そのため体の向きが山上容疑者の方向から外れたことが分かります。
そのすきに山上容疑者は安倍元総理に接近。1発目を発射しました。このとき山上容疑者の接近に気付いた警護員は1人もいなかったといいます。
そして2発目が発射され、安倍元総理に命中しました。
警察庁は8月25日に発表した報告書で「後方への警戒が薄かった」警護計画の配置などについて不備を認めました。
これまでは大規模な警護以外は各都道府県警察が単独で計画を作成していましたが、今後は警察庁が定めた基準に沿って計画を作成。それを事前に警察庁が審査するよう見直すということです。
安倍元総理の国葬約2.5億円!国が全額負担に賛否の声
こうした中、政府が9月27日に行う安倍元総理の国葬の費用をおよそ2億5,000万円にすることで調整していることが分かりました。
松野官房長官

詳細は現在検討しているところだが真に必要な経費となるよう努めていく。
想定されているのが会場となる日本武道館の借り上げ費用や場内の装飾、新型コロナの対策費など。費用は全額国が負担します。最大6,400人に招待状を送る方向で、さらに…
政府関係者

国民にも献花できる機会をつくった方がいいと検討している。
また海外から多くの要人が訪れる見通しでアメリカのオバマ元大統領やフランスのマクロン大統領、インドのモディ首相の参列が調整されています。
ただ全額を国費で賄う国葬については国民の間でも賛否が分かれています。
国葬に反対

いくらなんでも国費から出しすぎでは。国葬まではちょっと嫌。
国葬に賛成

元総理だからそれくらいの額になるのも仕方がない。
総理経験者で国葬が行われるのは今から55年前、吉田茂元総理の国葬以来です。このときも会場は日本武道館でしたが費用はおよそ1,800万円、現在の貨幣価値に直しても7,000万円程度。
また一昨年行われた中曽根元総理の葬儀は…
菅総理(当時)

中曽根先生が推し進められた改革の精神を受け継ぎ。
内閣と自民党の合同葬で2億円近くかかった費用を政府と自民党が折半しました。
政府は安倍元総理の国葬の費用について8月26日にも閣議決定をすることにしています。