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[WBS] 不振脱却へ「値下げ」!ユニクロの選択…成果は?

2016年7月15日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

株式会社ファーストリテイリング

[blogcard url="http://www.fastretailing.com/jp/"]

ユニクロを運営する株式会社ファーストリテイリング。

今年に入り値下げをしました。

そのワケを柳井正社長は

お客様は値上げ自体を容認できるような懐具合ではなかった。

実はユニクロは2015年までに原材価格の高騰などを理由に2回、値上げを実施しました。

ところが、客足が遠のき、今年2月まで半年間の国内でのユニクロ事業は売上が減少、大幅な減益となりました。

そのため今年は、再び値下げ路線へ転換。

例えば、一旦1,000円から1,290円に値上げしたスーピマコットンクルーネックT(半袖)を今年に入って1,000円に値下げ。

ライトポケッタブルパーカ(柄)は3,990円から思い切って1,000円も値下げした2,990円です。

その値下げ路線は果たして吉と出るのでしょうか?

7月14日、3~5月の決算を発表されました。

岡崎健CFOは

直近3ヶ月間では増収増益となった。

一連の値下げによって平日を中心にお客様の数が月を追って回復。売上高がプラスとなったのです。

求めやすい価格にこだわった商売をしていくことが重要。

株式会社チラシレポート

[blogcard url="http://www.chirashi.co.jp/"]

社員たちが手にしていたのは「チラシ」です。

全国のスーパーやドラッグストアなど、3万6,000店からチラシを集め、約4万4,000点の価格に平均値などを算出しています。

モノの値段は下がり始めているのか?

澤田英社長は

消費税8%増税以降、じりじりと値段が下がる傾向。

代表的なビール6パックは消費税が8%となった2014年4月と比べて先月の価格は18円値下がりしました。一方、マヨネーズは10円、洗濯洗剤は38円値下がりしています。

出せば売れるという状態ではないので考え尽くした結果、安くしようとなる。

澤田英社長は小売店が安売り競争に舵を切るとチラシにある現象が起こるといいます。

今はカラーのチラシが多いが白黒とか色のないチラシが増えると安く売る傾向がある。

まだ、その兆候は現れていませんが、この夏の消費動向が注目されます。

小売店の中間決算が終わった後、どう動くか。業績が悪い場合、10月、11月、12月の3ヶ月で値段がさらに安くなる可能性が。

実際に小売の現場では…

合同会社西友

[blogcard url="http://www.seiyu.co.jp/"]

スーパー西友の店内で目立つのは「プライスロック」の文字です・

合同会社西友m商品開発部の長田勝之さんは

プライスロックは6ヶ月間、価格を変えない、もしくは下げることをお客様に約束する。

ダノンビオの4個パックは170円だった価格を先月158円に値下げ、詰替用の洗剤も209円から178円に値下げ。

こうしたプライスロックの商品は1,000以上になります。

値下げ後20%、中には50%も売り上げが伸びた商品があるので、われわれの安さはお客様に浸透してきたと感じる。

お客様は、なぜ今、価格や商品に対して慎重になっているのでしょうか?

消費税が上がってから無駄にお金を使っている部分をセーブしている。

無駄使いしなくなった?

しなくなりました、お金を蓄えないとやばい。

株式会社すかいらーく

[blogcard url="http://www.skylark.co.jp/"]

ファミリーレストランのガストでは今年に入り、手頃な価格のランチメニューを強化。ランチタイムの売り上げが落ちました。

それを受けてメニュー全体を刷新。肉料理を中心に800~900円台のメニューを減らし、500~600円代を増やしました。

ここにないくらいの大きな改訂。それだけ世の中が大きく変化しつつある。

和風ハンバーグも150gから180gに増量しましたが価格は据え置き。実質値下げです。

2年前までは高くても珍しいものをメニューにすることで喜ぶお客様がたくさんいた。安くていいものを食べたいという意見が多くなってきた。

こうした動きにお客様は

家族もいるからできるだけ予算は抑えたい。

少しでも安ければそっちを利用する。このまま生活していけるのか、今後のことを考えると収入も減ってくるし。

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