
国立研究開発法人物質・材料研究機構
[blogcard url="http://www.nims.go.jp/"]
オリンピックのメダルをリサイクル金属100%で作れるかを研究している国立研究開発法人物質・材料研究機構を訪ねました。

原田幸明特命研究員が見せてくれたのは
五輪の金メダルをリサイクル材料で作った試作品。

リサイクルした金属で作った金メダルの試作品。
かつてのオリンピック憲章にならって、直径6センチ、厚さ3ミリの銀に6グラムの金をメッキして作りました。

原田幸明特命研究員は現状のリサイクルシステムで全てのメダルを賄うことが可能だといいます。

金メダルは約1,500個、オリンピック・パラリンピックで使う。

今の小型家電リサイクル制度で回収される金だけでも五輪の金メダルの使用量の10倍以上取れている。

すでに資源循環システムが確立している日本だからこそ、リサイクルでメダルを作ることに意義があるといいます。
完全なリサイクルメダルは他国がやってもできなかった。

これを日本がやってみせることはすごく重要。

株式会社アステック入江
[blogcard url="http://www.astec-irie.co.jp/"]
福岡県北九州市でリサイクル事業を手掛ける株式会社アステック入江。

原田幸明特命研究員と共に2016年3月に金メダル9個を試作しました。

リサイクルの金メダル、どうやって作ったのでしょうか?
FM事業部の福田瑞季さんによると
これが電子基盤。これから金を取り出している。

原料はパソコンや携帯電話などの電子基板。

しかし電子基板には金以外に銅やニッケルなど他の金属も含まれています。これを分離させるのが黒い液体。

銅やニッケルなど金以外の金属を溶かします。
これが金をろ過する装置。

黒い液体をろ過すると金色に輝く膜が現れてきました。「金」です。

1回のろ過で約30グラムの金を回収できます。ロンドンオリンピックの金メダル5個分に相当します。
小さな会社だが、こうした技術が大きい舞台に出せたらうれしい。

メダルに必要とされる金の量は合計9.6kg。
デスクトップパソコンでは7万4,000台、携帯電話では32万台分の電子基板が必要になります。

いよいよ4年後に迫った東京五輪。
天然資源は乏しいですが日本には都市鉱山と呼ばれる再生資源が豊富にあります。

この都市鉱山を活用し、環境や資源を大切にする意識を世界に発信したいと話します。
高橋正幸社長は
4年後は日本人が活躍するのが一番。

そこにわれわれのメダルをかけてもらえれば、これにこしたことはない。

東京大学
[blogcard url="http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html"]
4年後に向けた準備は東京大学でも。

8月22日、東京大学で行われたシンポジウム。
隅研吾教授は
今回の新国立競技場でも「木」が大きなテーマになっている。

木とカーボンファイバーの組み合わせは大きな可能性がある。

東京オリンピックのメイン会場「新国立競技場」の大きなテーマは「木」。

設計者でもある隅研吾教授は木材にカーボンファイバー(炭素繊維素材)を組み合わせることを提言しました。

カーボンファイバー
木材の裏側を炭素繊維素材で補強したモノと、補強されていない木材を比べてみます。

補強されていない木材に重りを乗せてみると大きくたわみます。

補強された木材は重りを載せてもまったくたわみません。

強度が増していることが分かります。
小松精練株式会社
[blogcard url="http://www.komatsuseiren.co.jp/"]
この技術を開発したのが小松精練株式会社です。

オリンピックに向けて様々な建築物に使用されることを期待しています。
中山賢一会長は
炭素繊維を木材に張ることで強度が倍になる。

木造建築や高層建築など、いろいろ用途が広がっていく。

隅研吾教授
設計した隅研吾教授もメイン会場となる新国立競技場に、この技術を使用することを示唆しました。
今回の新国立競技場はコンクリートや鉄といった20世紀型の競技場を一新することがテーマ。

単に木を使うだけでなく最新技術を使いたい。

環境を1つのテーマとした東京オリンピック。
4年後に向けた準備は動き出しています。