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[WBS] 【THE行列】水グルメ&水ビジネス

2016年8月22日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

もみじ苑

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のどかな風景を望む茨城県大子町。

その山間に行列があります。

お客様の目的は「かき氷」です。

店主の大関仁さんによると

人が来ないので苦肉の策で始めた。

このかき氷、ただのかき氷ではなさそうです。

月待の滝

この場所の呼び物は「月待の滝」。

普段は2本の滝からなる夫婦滝。

水量が増えると小滝が現れ、親子滝になることから「安産」「子育て」の滝として親しまれています。

また滝の裏側に回ることができる珍しい滝でもあります。

33年前に、この滝は誰にも見られなかった滝。

そこで手付かずだった自分の土地を整備して作ったのが「もみじ苑」です。

かき氷

最初に始めた商売は月待の滝の地下水で入れる「コーヒー」でした。

ところが、

親戚、友達、近所の人、みんなに笑われた。あんな所でやっていてもお客様は来ないといわれた。

事実、コーヒーだけではお客様は呼べませんでした。

さらに冬になると呼び物は「月待の滝」は凍って観光客はゼロになりました。

ところが、この状況を逆手に取った大関仁さん。

冬に凍った天然氷を夏まで保管。

苦肉の策で考えたのが「かき氷」でした。

天然かき氷「氷爆けずり」として売りだしたところ、評判になりました。

お客様に人気なのは「かき氷」だけではありません。

そば

滝の地下水を使用したそばづくり。

風味が増し、コシが出るといいます。

朝6時から開店直前の10時まで毎日そばを打ち続けます。

そばを茹でる釜にも月待の滝の地下水を使用します。

水にこだわった「もりそば(850円)」。

水の利用

さらに店の屋根からは「涼」のために滝の水を落とす仕掛けもあります。

この場所に人を呼ぶきっかけとなった月待の滝の水。

地下水を観光客にも開放しています。

そしてお客様を楽しませる仕掛けは忘れていません。

水に浸すと文字が浮き出る「おみくじ」。

学問が危ないです。全力を尽くしなさい。

流しそうめん

極めつけは透明な筒。

地下水と一緒に流れているのは「流しそうめん」。

実は店員がモニターで頃合いを見てそうめんを流しています。

こちらの「空飛ぶ流しそうめん」は特許も取りました。

さらに不意打ちでトマトが流れてくることもあります。

33年前、誰も訪れることのなかった「月待の滝」。

今では多い日に400~500人が訪れる人気スポットとなっています。

大関仁さんの熱意とアイデアがお客様を呼べる場所に変えました。

水を絡めた店づくりをしてきた。かき氷、流しそうめん、コーヒー、全部やってきた。水を生かして間違いなかった。

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