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[WBS]主要中銀は「利上げドミノ」!日銀緩和姿勢が突出…経済は?

ワールドビジネスサテライト(WBS)

金融市場が大きく揺れています。

いま世界の中央銀行が一斉に行っているのが利上げです。これは金利を上げて個人消費や企業の投資といったお金の動きを抑えることで物価高を落ち着けようという狙いです。

ですからアメリカやイギリスなどがすでに大幅な利上げを行っているほか、ヨーロッパ(ユーロ圏)でも7月に利上げに踏み切る方針です。

こうした中、日本では6月17日に日銀がこれまでの金融緩和策を維持して利上げなどの金融引き締め策は行わないことを決定しました。

欧米との金融政策の差が浮き彫りとなる中、日本経済やマーケットにはどのような影響があるのでしょうか。

日本 大規模な金融緩和維持!日銀"動かず"円安は急加速

日銀が開催した金融政策決定会合。大規模な金融緩和の維持を決定しました。

これを受けて外国為替市場では…

SBIリクイディティ・マーケット
鈴木亮取締役

非常に珍しい。
非常に激しい動きだった。

日銀の発表前、133円台半ばで推移していたドル円。しかし大規模な金融緩和の維持を決めたことが伝わると一部の市場参加者が円売りに動きます。

日米の金利差の拡大などを背景に円安が急加速。

一時は134円台後半をつけ短時間で1円ほど円安ドル高が進みました。

市場関係者が固唾を飲んで見守っていたのが黒田総裁の会見です。

日銀
黒田総裁

最近の休息な円安の進行は先行きの不確実性を高め、企業による事業計画の策定を困難にする。
経済にマイナスで望ましくない。

急速な円安について言及した黒田総裁。

日銀の公表文でも…

金融・為替市場の動向や経済・物価への影響を十分注視する必要がある。

リスク要因として為替という文言を盛り込みました。

大江麻理子キャスター

日銀として為替の動向を中止するというスタンスを明確にしたと思うが、為替の動向を今後、金融政策を決める際に判断材料に加えるのか?

日銀
黒田総裁

どこの国の金融政策もそうだが、為替レートをターゲットにして金融政策を運営しているところはない。
あくまでも金融政策は物価の安定ということ。

あくまで物価の安定が金融政策の目的だと語った黒田総裁。

さらに気になる動きが長期金利です。

日銀は金利が急騰して景気を冷やすことがないように国債を買い入れて長期金利を0.25%に抑えてきました。

しかし朝方、長期金利は0.265%まで上昇。市場では日銀が政策変更に動くとの思惑から国債の売りが広がっていたのです。

しかし…

加納康祥記者

10年物国債の利回りが0.22%まで下落しました。

現状維持が発表され、政策変更への思惑が後退したことで長期金利は大幅に低下しました。

長期金利の抑制策について黒田総裁は…

日銀
黒田総裁

限界が生じていることはないと考えている。
指し値オペ、あるいは国債買い入れ金額の増額など必要な措置を講じていく。

また株式市場にも動きが…

逆のサプライズが出るのではと警戒されていたので。
株価にとっては一段落つける発表だったのでは。

世界的に金融引き締めリスクが意識されたことで一時下げ幅が700円を超えた日経平均株価。

日銀が大規模な金融緩和の維持を決めると値を戻し、終値は前の日より468円安い2万5,963円。

岩井コスモ証券
投資情報センター長
林拓郎さん

ヨーロッパの利上げが相次ぎ、世界的な株安連鎖の動きになっていた。
辛うじて歯止めがかかった可能性もある。

黒田総裁といえば今月…

日銀
黒田総裁

日本の家計の値上げ許容度も高まってきているのは持続的な物価上昇の実現を目指す観点から重要な変化と捉えることができる。

家計の値上げ許容度が高まってきているとの発言が国会などで非難を浴びた黒田総裁。

6月17日、その真意について…

日銀
黒田総裁

家計が自主的に値上げを受け入れているという趣旨ではなく、苦渋の選択としてやむを得ず受け入れているということは十分認識している。
家計の値上げ許容度が高まっている、受け入れているとの表現は適切ではなかった。
何よりも賃金の上昇が必要。賃金の本格的な上昇を実現するためには金融緩和を粘り強く続けることで経済をしっかりサポートしていくことが必要。

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