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[WBS]官民一体プロジェクト!リスキリングで"50万人育成"[日本リスキリングコンソーシアム]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

「Re-skilling(リスキリング)」は人材の再教育や学び直しによって業務に必要な新たな知識やスキルを身につけることです。

特に変化が著しいデジタルの分野では欠かせないものとなっています。

このリスキリングによって50万人の人材育成を目指すという官民一体のプロジェクトを取材しました。

シイタケ原木7万本!リスキリングで管理

兵庫県の南東部、三田市にある観光農園「かさや」。

山林の中で育てられているのはシイタケです。

かさや
中西孝之社長

原木栽培のシイタケは臭みがない。
新鮮な取れたてだと苦手な人でも食べられる。

およそ7万本の原木を使ってシイタケを栽培しています。

社長の中西さん、3年ほど前、リスキリングでデジタル技術を身につけシイタケ栽培に役立てています。

その一つがこちら、原木を運び終わった従業員がスマートフォンで何かを入力していますが…

従業員

原木を使い終わった日にちをここに入れます。
6月1日に使い終わって、ここに片付けた。

収穫されたあとの原木は4ヵ月ほどの休息が必要。日陰で涼しい場所に移動させます。

この移動のタイミングを見極めるために活用しているのがグーグルの表計算ツール「スプレッドシート」です。

クラウド上で管理されているので複数の従業員が情報を共有したり、編集をしたりすることが可能です。

従業員

各自の携帯電話で見ることができるので効率よくできる。

スプレッドシートを導入する前はこのような紙に書き込んでいました。

中西さんがグーグルのリスキリング講座でスプレッドシートの知識を身につけたことで作業の効率化が図られているといいます。

かさや
中西孝之社長

田舎では人が集まらない。事業を継続していけない。
少ない人数でもできるような形態に変えていかないと将来的にしんどくなってくると思う。

リスキリング 目指すは50万人!官民プロジェクトがスタート

こうした中、6月16日に官民一体のあるプロジェクトが立ち上がりました。

中垣正太郎キャスター

こちらグーグルやマイクロソフト、そしてヤフーといった有名企業が並んでいますが、きょうからリスキリングを普及させるための新たな取り組みが始まるということです。

グーグルの日本法人が主導する形で発足したリスキリングを支援する団体「日本リスキリングコンソーシアム」。

IT企業や人材サービス企業の他、国、そして自治体などおよそ50の組織が参加しています。

中垣正太郎キャスター

こちらのサイトに無料で登録するとさまざまなリスキリングのプログラムを受講することができます。

IA(人工知能)やマーケティングなど200以上の講座を用意。

自分にあったレベルが選べるようになっています。

中垣正太郎キャスター

「はじめてのデジタルマーケティング(オンライン)」、今回はこちらを受講してみたいと思います。

講座のおよそ8割が無料で受講でき、さらにリスキリングで得たスキルを生かせる職業を探すこともできます。

2026年までに50万人の人材育成を目指しています。

グーグル
岩村水樹さん

パートナーを拡大し、トレーニングプログラムを拡充して多くの人にオープンに提供することで社会全体の底上げにつなげたい。

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