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[WBS]歴史的な円安水準!通貨安で模索"資産を守る"[三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社]

ワールドビジネスサテライト(WBS)

歴史的な円安が加速しています。この1週間でドルに対して円が4円以上も下げて、4月20日には一時129円台をつけて20年ぶりの円安水準を連日更新しています。日本の通貨の価値が一気に下がっているわけですが、こうした中、個人の資産を守ろうとうする動きが加速していました。

歴史的円安に対応策は?4倍増 注目の資産運用

日本時間午前5時ごろ、G20の会合に出席するため日銀の黒田総裁がワシントンに降り立ちました。

ウクライナ危機で世界経済が停滞する中、日本の円安について議論が及ぶか注目されます。

こうした中、日本では…

長江優子記者

円安が更に進んでいます。今日は129円台をつけました。

2002年4月以来、実に20年ぶりの円安水準。

歴史的な円安が続く中、日銀はある政策に打って出ました。

それが指し値オペの実施。国債を指定した利回りで無制限で買い入れ、金利の上昇を抑える政策です。

日銀は長期金利を0.25%ほどに抑えることを目標にしています。

実際、今年に入って金利が0.25%に近づくと日銀は指し値オペを実施。金利の上昇を抑えてきました。

一方、アメリカは金利が上昇しています。

日本とアメリカの金利の差が大きくなると高い金利に資金が流れるためさらなる円安につながります。

なぜ日銀は指し値オペに踏み切ったのでしょうか。

専門家は…

三菱UFJモルガン・スタンレー証券
チーフ為替ストラテジスト
植野大作さん

財政再建を放置してきたツケが回っている部分もある。
表面的な理由は物価がまだしっかり上がっていない。
隠れた理由として政府の債務残高の大きさが大幅な利上げの足かせになっている。

これまで膨らみ続けた日本の借金。それが金利を維持する理由となっているのです。

円安を食い止める手立てはないのでしょうか。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券
チーフ為替ストラテジスト
植野大作さん

財務省(政府)が為替介入に踏み切る可能性はゼロではない。
アメリカ政府も協力する協調介入でないと持続的な効果を期待するのは難しい。

歴史的な円安は高騰する石油や天然ガスなどの輸入価格をさらに押し上げます。

財務省が4月20日に発表した3月の貿易収支は4,124億円の赤字となりました。

輸入に頼る日本では光熱費や食費などの上昇につながり、家計への影響も懸念されます。

こうした中、4月20日に岸田総理と公明党の山口代表が党首会談に臨みました。

公明党
山口代表

急激な円安には懸念を持ちながら政府としてしっかり対応していく。

政府与党は週明けにも緊急経済対策を取りまとめます。

所得の低い子育て世帯を対象に子ども1人につき5万円を再支給することを検討しています。

一方、円安で恩恵を受ける人も…

外貨で持っている。ドルを。だから資産が増えてうれしい。

実はいま歴史的な円安の中、手持ちの日本円を外国の通貨に変えて預金する動きが活発になっています。

外貨預金を扱うソニー銀行では…

ソニー銀行 外為運用部
西村和洋部長

4月以降、積極的に外貨を資産に加えるお客様の行動が見られるようになった。
外貨売買高は4月全体でみると2月の4倍程度になるのではないか。

例えば1ドル100円から105円に円安が進んだ場合、日本円換算で預金は5円増えます。

さらに今の円安はドルに対してだけでなく各国の通貨に対して円だけが安い独歩安の状況。

そのためアメリカ以外の通貨での預金も人気が出ているといいます。

ソニー銀行 外為運用部
西村和洋部長

オセアニア通貨、オーストラリアドル、ニュージランドドルが人気になっている。

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