半分だけ空いたシャッター。
そしてやる気のない張り紙…
ちょっと緊張しますね…
それでも並ばずにいられない絶品カレーのヒミツとは?
吉田カレー
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東京・杉並区。
JR荻窪駅の近くに長い行列が。
しかしよく見ると店の入口はシャッターが半分下りたまま。
そこにかまわず人が入っていく。
狭い階段を上っていくと目を疑う光景が!
本当にやる気がないのでできれば他に行って下さい。
当店はお客さんを選びます。気に入らない方には売りません。子供お断り。
始めて来たというお客様は、
緊張しますね。
気に入らない方には売ってくれないんですね。
カレー
毒舌にもめげず行列するお客様のお目当ては絶品カレーだった。
カレー専門店「吉田カレー」。
張り紙の効果なのか店内のお客様はほとんど喋らず黙々と食べています。
7年前にこの店を立ち上げた店主の吉田貴宏さんは洋食や中華の技術を生かした独自のカレーを作り上げました。
基本のカレーがこちら。
玉ねぎとトマトをメインに10種類以上の野菜や果物が溶け込んでいます。
そして最大の特徴はトッピング。
大きな煮豚やキーマカレー、インドの漬物、アチャールなど多彩なトッピングを乗せれば味わいに変化が生まれボリュームも格段にアップする。
深みがあってうまい。
中毒性がある。
吉田カレー鋼鉄のおきて4箇条
店には毒舌に混じってお客様が守るべきいくつかの掟が貼られています。
お次1名様、奥どうぞ。
ひとつ、着席と注文は店主に聞かれるまで待つ。
ひとつ、テーブス席は皿の上げ下げは客がする。
テーブルの上のポットやふきんの位置は勝手に動かさない。
なぜこんな掟を作ったのか、店主に聞くと、
1人で営業しているのでスムーズに回すためにお願いをしている。
1人で店を切り盛りする店主からのお願いがいつしか掟へと名前を変え、さらにエスカレートして毒舌の張り紙になったという。
「何人かビビっていたが。」
申し訳ない。
調理場
なぜ毒舌にもめげず、多くのお客様が惹きつけられるのか?
そのヒミツを探りに調理場にお邪魔した。
持ち込まれたのは大量の野菜。
トマトにリンゴ、そしてセロリ。
こちらは出汁に使う干し貝柱。
これで20万円。
でもだいぶ安い方。
1kg1万円する干し貝柱は北海道の業者から直接送ってもらっている。
おいしいと思ったら材料費には糸目をつけないのが吉田流。
週に3日ある定休日はほぞすべて仕込みに割いている。
「トマトピューレでいいのでは?」
おいしくないんです。
健康志向
さらに吉田カレー最大の魅力が健康志向。
塩分量が市販のレトルトカレーの半分以下で脂もかなり控えめ。
健康を考えた胃にもたれないカレーがお客様を虜にしているのです。
週に8回来たお客様がいる。
「そのお客様はこのカレーを何と?」
お客様と全然しゃべらないので。
寡黙だがカレーへのこだわりは誰にも負けない店主。
今後もたくさんのお客様を満足させていくことだろう。