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[WBS]フードパンダ ダークストア開始!30分以内に食料品・日用品を配達[Delivery Hero Japan株式会社]

2021年11月3日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

こちらのカバン、街中で見かけたことがあるというかたもいるのではないでしょうか。

何かというとフードデリバリーを手掛けるフードパンダの配達員が背負っているものですが、このフードパンダが11月2日に渋谷にダークストアと呼ばれる新たな事業を始めました。

一体どんなものなのか取材しました。

Delivery Hero Japan株式会社

[blogcard url="https://www.foodpanda.co.jp/"]

フードパンダが11月2日に東京・渋谷に新たにオープンさせたのがこちら。

すりガラスで外からは中の様子が分かりません。入ってみると冷凍食品に飲料品、洗剤などの日用品も棚に並んでいます。

普通のスーパーのように見えますが値札やレジはどこにも見当たりません。

「ここはどういった店?」

フードパンダを運営するデリバリーヒーロージャパンの佐藤丈彦さん。

ここはお客様が一切入ってこない。

倉庫のように商品だけを陳列している「ダークストア」。

暗い倉庫という意味から付いた「ダークストア」。対面販売を行わないネット販売専門店のことです。

注文が入ると従業員が棚からピックアップし梱包。フードパンダの配達員が宅配を行います。

配達エリアは拠点から半径4キロメートル圏内。220円で注文から30分以内で届けるのが特長です。

本当に30分以内に届くのか、先行してサービスが始まっているさいたま市で実験をしてみました。

水と冷凍餃子を注文してみます。

かかった時間は19分7秒でした。

そもそもなぜフードデリバリーを手掛ける会社がダークストア事業に参入したのでしょうか。

通常のレストランのデリバリーは昼と夕食の時間帯に偏る傾向がある。

日用品や食品を扱うと波を分散することができる。

フードデリバリーは通常、昼時や夕食の時間帯に利用者が殺到します。その合間の空いている時間帯をダークストアの日用品の配達に活用できないかと考えたのです。

実はいまダークストアは世界各地に続々と誕生しています。一体なぜなのか、ダークストアで一歩先を行くニューヨークで取材しました。

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配達料無料の15分デリバリーだ。

注文から15分以内に食料品を配達するダークストアのBuyk(バイク)です。

店内はコンビニエンスストアのような雰囲気。飲料や菓子のほか生鮮食料品が並んでいます。

バイクの運営責任者、ヤナ・ペソツカヤ氏は…

朝食に卵や牛乳、ヨーグルトが必要な場合でも店に急いで買いに行く必要がない。

オフィスで食べるのに適した惣菜も用意している。

バイクは8月下旬に1号店をオープンしたばかりですが、すでにニューヨーク市内に20店舗を展開。年内に100店舗を目指しています。

アメリカでは新しいビジネスモデルでこの市場は本当に成長している。

ほかにも高級スーパーのホールフーズ・マーケットがオンライン専用の店舗を出店するなど、ニューヨークではダークストアの参入が相次いでいるのです。

ウォール・ストリート・ジャーナルによるとダークストアを運営するスタートアップ企業には少なくとも70億ドル、日本円でおよそ8,000億円の投資マネーが集まっています。

世界的に注目を集めているダークストア、今後日本で拡大する可能性について専門家は…

立教大学ビジネススクールの田中道昭教授。

どこまで配達料を下げられるのかが非常に大きな課題。

1回で数百円というのはコストとしては高い。

月額1,000円ぐらいの定額サービス費用を払えば、あとは無料で配達してくれるというところまで配達料が下がらないと限定的な利用にとどまってしまう可能性が高い。

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