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[WBS] かつての「仲間」が「ライバル」に!?「リッツ」めぐり新ビスケット戦争!

2016年9月7日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

モンデリーズ・ジャパン株式会社

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商品大手のモンデリーズ・ジャパン株式会社は9月6日、来週発売するビスケット、リッツ、オレオ、プレミアムなどの新商品の発表会を行ないました。

40年以上続く、ロングセラー商品ですがモンデリーズ・ジャパン株式会社として初めてコマーシャルを作りました。

これまでは山崎製パン株式会社の子会社、ヤマザキナビスコ株式会社に国内での生産や販売をする権利を与えていたためです。

しかし蜜月関係も8月で終わり、モンデリーズ・ジャパン株式会社が独自開発した商品の販売を始めます。

商品は一見、今までと同じですが製造先が変わります。

リッツはインドネシアの工場、オレオが中国工場、プレミアムはイタリアの工場で製造されます。

モンデリーズ・ジャパン株式会社はグローバル企業の強みを生かし、コストが低い場所での生産や研究開発を始めたのです。

さらに今回、マーケティングでも有名シェフ、三國清三さんとコラボして新たな食べ方を提案します。

大浜平太郎キャスター、リッツの間に真鯛を挟んだ料理を試食してみます。

信じられないくらいおいしい。手の込んだものと合わせられるし、いろんな食べ方が出来ると提案をしている。

こうした提案をするのも、今がビジネスチャンスと捉えているからです。

実は国内のビスケット類の生産額はこの15年間で約25%増えていて、市場規模は拡大傾向にあります。

今後、モンデリーズ・ジャパン株式会社はビスケット業界で地位を確立したブランド力を武器に新たな商品開発に望みます。

辺丙三専務は

我々が持っているグローバルの製品開発力を日本市場にどう投入するか、製品群の50%を健康・栄養に集中した商品にしていきたい。

ヤマザキビスケット株式会社

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一方、リッツの販売・製造の権利を失った山崎製パン株式会社。

今月、これまでの経験を生かしリッツの後継とも呼べる新商品「ルヴァン」を独自に開発・発売をしました。

株式会社丸正飯塚、江戸川橋店の長沼史朗さんは

9月2日から売っているがお客様の反応も良く、売り上げは1.5倍くらい。

再スタートとなったヤマザキビスケット株式会社。

飯島茂彰社長がテレビ東京の単独取材に応じました。

飯島茂彰社長

ライセンス契約解除を聞いたときは?

海外企業との合弁は契約を解除されたケースが多く動き出したら止まらない。いよいよその時が来たなと。

ルヴァンの手応えは?

今の出方は相当いい。当初思っていたよりずっといい感触でスタートできた。

ルヴァン最大の特徴は形が四角になったこと。その理由は?

類似品、誤認を与えるものを生産してはいけない。丸も誤認を与える可能性があるので四角にした。

味も違うか?

自分たちからすると、かなり違う。

実は契約でヤマザキビスケット株式会社は2017年11月までナビスコと似た商品は一切作れないことになっています。

ヤマザキナビスコ株式会社時代の人気商品、オレオについては、

オレオは消費者に受けた商品で消費者が求めるものを当社も出す。来年、黒いものを出すこともありえる。

オレオと真っ向勝負になるが?

そうですね。

自分達で育てたリッツやオレオに対抗する術とは?

卸や小売りの協力を得る。そのあたりをしっかりとやっていく。

社員の雰囲気はいい?

そのはずですが…

街行く人の評価

真っ向対決となるモンデリーズ・ジャパン株式会社のリッツとヤマザキビスケット株式会社のルヴァン。

街行く人の評価は?

丸い方(リッツ)がサクサクしていて、バターの味が効いている。ルヴァンの方がさっぱりしている。

リッツの方がおいしかった。

変わらないよ。味は一緒ですね、パクリだと思った。

ヤマザキナビスコと言えばリッツというイメージだった。パーティーなどではルヴァンも使われるんじゃないか。

知名度と商品力で火花を散らすリッツとルヴァン。

競争は今後、激しさを増していきそうです。

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