街を走っているのは幼稚園のバスです。そのバスの中を見てみると、園児が買い物袋を握っています。
地元で作られた新鮮な野菜をこれまでにない方法で売る新たなサービスを取材しました。
YACYBER株式会社
[blogcard url="https://yacyber.co.jp/"]
大阪・堺市。
農業を始めて5年目の釜谷至門さん。収穫した野菜を積み込み釜谷さん、どこかへと向かいました。
数時間後、野菜を持って訪れたのは幼稚園です。
こんにちは、お世話になっています。
すると待っていた男性が玄関先で野菜を並べ始めました。完成したのは臨時の野菜直売所。地元農家10軒ほどからの野菜が並びました。
この直売所の仕掛け人、唐澤太郎社長。
幼稚園や保育園の空きスペースで近隣の生産者の野菜を販売するサービスを一昨年から行っています。
安心安全な野菜を消費者に届けたい。
そのために生産者と消費者の志向をマッチングさせる取り組みをしたい。
宮前つばさ幼稚園の山田元園長は、
子供達がスーパーにはない野菜は図鑑で調べている。食への興味が出てくるのでとりいれてよかった。
午後2時、お迎えの時間。
普段じかに触れることの少ない野菜に子供達も興味津々。親子で買い物を楽しみます。
迎えに来た保護者は、
採れたのて野菜がどんなもので、どういうふうに収穫されているか、こういう人たちが育てているんだよということを教えられる。
先生さようなら。
一方、こちらは送迎バスで帰る子供達。
すると、
稲田明咲ちゃん。これ、おつかいの袋。
野菜が入った袋を子供に手渡しました。
実はこれは4月26日から始まった新サービス。忙しくて子供を迎えに行けない保護者にかわり園児たちが野菜を持って帰るサービスです。
野菜を購入したい保護者はスマートフォンの専用サイトから子どもがバスに乗るまでに注文する仕組みです。
バスの中で野菜の袋を握りしめるのは稲田明咲ちゃん(5歳)。
無事、お母さんに野菜を届けました。
家に帰ると持ち帰った野菜を使って早速親子で料理です。
むくの楽しい?
うん!
「この玉ねぎなら食べられそう?」
分からない。
完成したのはハンバーグ。
自分で持ち帰った野菜だからでしょうか、箸が進みます。
お母さんの明加さん、
おつかいみたいな感じで1人でスーパーに行くことはできないので。
幼稚園から買い物をして帰ってきてくれることが教育面でも良いと思う。
子供達に安心安全な野菜を届けるこのサービス。仕掛け人の唐澤さんはこのサービスをさらに広げたいといいます。
普段の動線は変えずに流通の形を変えていままでよりも便利に安心安全な野菜を購入できる形にしたい。