フリーマッケとアプリのメルカリというと若い方が利用しているという印象がありますが、使っているのは若者だけではありません。いま新たな使い方が注目を集めています。
株式会社メルカリ
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訪れたのは千葉に住む工藤さん夫婦のお宅です。夫婦揃って80歳です。
工藤さんが1年ほど前から始めたメルカリ。
工藤信一さん、
「身辺整理」「生前整理」「終活」をすると何かしら目について、「これもいらないんじゃないか」とか「処分した方がいい」と。
工藤さんは身の回りのものを整理する終活のためにメルカリを始めました。
メルカリへの登録は普段相談に乗ってもらっていた家電量販店の店員にお願いすることでその壁を乗り越えたといいます。
最初は戸惑ったけどなんでも場数ですよね。
1年ほどの間で80点ほどを出品していて、平均3,000円から4,000円で売れているといいます。
最も高く売れたものは、
イセキのミニ耕運機がある。
自動耕運機は1万7,398円で、さらに腹話術人形は6,650円で売れたといいます。
今回、売りに出すものは、
今回はこのマージャンパイ。
「これすごい。竹で作られたマージャンパイ?」
珍しいかもしれない。
40年ほど前に手に入れたというパイの裏側が竹でできた本格的なマージャンパイです。
さらに野外でお茶会を行う時に使う茶器のセットです。
工藤さん、次に使ってくれる人が可愛がってくれるように丁寧に写真を撮り、出品します。
まとめて処分することは簡単だが、どういうふうになるか分からないし、ゴミ処理として廃棄されるだけだと思うが。
どなたかに渡って、その方が大事に使ってくれればいい。
シニアの利用
工藤さんのように終活を目的にメルカリを利用するシニアは増えているといいます。
メルカリが発表したフリマアプリの利用者を対象とした意識調査。インターネットや店で「中古品を購入する機会が増えた」と回答した人は1年前と比べて50代では22%増加、60代では11%増加。中古品に対する抵抗感が薄れてきたことが分かります。
さらにメルカリではここ1年で「終活」「生前整理」というキーワードを入れた出品が2.5倍に増えたといいます。
メルカリの小泉文明社長は、
好きで集めたものや趣味のものを捨てるのはもったいないので、愛着のある商品をそれを好きな人にシェアしたいというシニアが多い。
こうした一般家庭に眠る不用品の流通想定額は60代で1人あたり男性は35万円、女性は50万円ほどに上るという試算もあります。
利用者を増やす策としてメルカリではすでに日本郵便と組んで商品を無料で梱包できるサービスの実証実験を行っていますが、さらにハードルを下げてシニアを取り込みたいといいます。
シニアの利用は大きなチャンス。
お年寄りだと足が弱く、発送がおっくうという声も多い。
配送を簡単にしていく試みは今後やってみたい。