東京ガスは廃棄が迫った食品や日用品など、いわゆる見切り商品に特化した通販を始めました。都市ガス最大手の東京ガスがなぜこのようなサービスを始めたのでしょうか?
株式会社SynaBiz
[blogcard url="http://synabiz.co.jp/"]
千葉県の倉庫に到着したトラック。
荷台に積まれていたのは大量の商品。
「これはどこから?」
SynaBizの藤井厚氏、
カゴメから。
メーカーから来たもの。
実はこれ、賞味期限が迫った食品やパッケージが変わった日用品などメーカーが廃棄する予定だった品々です。
さらに倉庫の中には、
中身は未開封で傷もないが、ダンボールが変形したり、黒ずみがあると返品対象になる。
賞味期限は残っているものの箱に傷がついているだけでメーカーに返品されたものも。これらの商品は専用サイトで定価の2割引から8割引で販売されています。
中にはカゴメやキッコーマンなど有名ブランドの商品がズラリ。
東京ガス株式会社
[blogcard url="https://www.tokyo-gas.co.jp/"]
実はこの通販サイトを立ち上げたのは東京ガス。
都市ガスの最大手がなぜ見切り品の通販を始めたのでしょうか?
東京ガスの藤原直彦氏、
ガスが自由化され多くのプレーヤーが東京管内でガスを売っている。
ガスのお客様を少しずつ他の人たちに取られていっている。
2年前にガスの小売りが全面自由化され東京ガスからはおよそ85万人の顧客が流出。
奪われた顧客を取り戻す新規ビジネスの立ち上げが急務となっていました。
そこで、
メーカーや工場のお客様のところで食品ロスや廃棄が起こっているなら「このサイトで売れます」ということで廃棄する商品を引き取れる。
エネルギーの契約が継続されるというやり方はあるかと。
通販サイトで多くのメーカーとつながることで大型の法人契約を狙い、顧客を取り戻したい考えです。
また個人の消費者に対しては購入額に応じて独自のポイントを付与。契約の乗り換えを促すきっかけを作りたいと話します。
東京電力の電気を使っていたがポイントがたまるなら、東京ガスの電気に変えようというお客様もいるのでは。