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[がっちりマンデー]100周年なのに知らない会社!(1)[日本シール株式会社]

100周年なのに知らない会社!

祝100周年!なのに知らない会社

ホコリ取るエチケットブラシのマル秘製法

100周年なのに知らない会社。

大阪市住之江区にある日本シールという会社。なんだか聞いたことない社名ですが…

迎えて下さったのはなんとも真面目そうな小野社長。

日本シール
小野裕司社長

今日はよろしくお願いします!

番組スタッフ

いつから社長に?

日本シール
小野裕司社長

今年の6月から。新米でして。

100周年イヤーに社長に就任って責任重大ですね!

で、小野社長、こちらの日本シールさんはなんの会社なんですか…?

日本シール
小野裕司社長

これを作っています。
エチケットブラシを作っています。
昭和30年代に開発したわれわれの登録商標。

この会社、洋服に付いたゴミなどをなでるだけでキレイに取ってくれる、その名もエチケットブラシを作っている会社。

このブラシ、1959年の発売開始以来累計販売本数本数はなんと7,000万本ってスゴい!

番組スタッフ

年商は?

日本シール
小野裕司社長

15億円くらい。
少しがっちり!

小野社長によるとエチケットブラシの要は生地の部分。

番組スタッフ

なんという生地?

日本シール
小野裕司社長

モケット。

エチケットブラシに使われている生地はモケットという毛先の立った生地。

しかも毛先が同じ方向に斜めに傾いているので、毛先と逆方向にブラシをかけるとゴミが取れ、反対にするとゴミをリリースって便利!

確かにスゴいけど、これだけで100年…と思いきや!

実は日本シールさんにはもうひとつ大事な儲かり柱があるらしい。

それが…

日本シール
小野裕司社長

こういうものを作ってます。
掃除機部品です。

これまた見たことがある。掃除機の先端に付いていて髪の毛やホコリを絡めとる掃除機ブラシ。

掃除機ブラシは毛が真っ直ぐ立っていて回転することでゴミを叩き出し、掃除機で吸うんだとか。

日本シールの売り上げは掃除機ブラシなどの家電部品が実に6割を占めているってスゴい!

しかし、日本シールのモケットはどうしてそんなにゴミをかき出し、引き付けるのか?

その秘密を探るべく日本シールのモケット工場へ。

大きな織機を使ってガシャガシャとモケットが織られていく。

そしてここからがエチケットブラシを作るのに大事な工程なんだそうですが…

日本シール
岡茂取締役会長

会長の岡です。

肝になる部分は会長が!とのこと。

では、なぜゴミが綺麗に取れるのか教えてください。

日本シール
岡茂取締役会長

パイル糸を倒伏させる技術。
これがミソ。

番組スタッフ

倒伏って?

日本シール
岡茂取締役会長

パイル生地を倒してゴミを取れやすくする。
生地を倒すことを倒伏という。

まっすぐ立っている生地を少しねかせることでゴミが取れるらしい。

しかし…

日本シール
岡茂取締役会長

中国製とかございますけど、パイルがべたっと寝てる。
生地の中のゴミとかほこりをかき出すことができない。
当社の倒伏は鷲爪のように途中から曲がってる。
鷲爪で洋服にあるゴミをかき出して綺麗にほこり、ゴミを取ってくれる。

こうなるとこの毛先の最大の技が隠されているはず。

会長、どのように曲げているのかちょっとだけでも教えてもらえませんか…?

日本シール
岡茂取締役会長

それは答えられません。

え~、答えられないの!

と言いつつも機械部分にモザイクをかけるならOKとのことで見せていただけることに!

日本シール
岡茂取締役会長

熱を徐々にかけていく。
熱をかけて、いくつものロールを通って圧力をかけて寝かせていく。
熱のかけ方、圧力のかけ方、これが非常に重要な技術。

会長によるとこの機械には熱を帯びた鉄板が付いていて、その下を生地が通ることでちょうどいい圧力がかかり、糸の毛先が曲がる。

この鉄板を何枚か用意することで徐々に毛先が曲がって絶妙なゴミが取れやすいカーブを描くんです。

この機械は自社で作っているというから日本シールしかできない。ってことは…

日本シール
小野裕司社長

日本シールはモケットでがっちり!

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