
8月29日、日経平均株価が大きく下落しました。先週末より762円下落し、およそ3週間ぶりの安値となりました。きっかけとなったのはアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言でした。市場では景気悪化への懸念が強まっています。
日本 日経平均762円下落!アメリカ「痛み伴う」利上げ継続へ
大荒れとなった8月29日の東京株式市場。
伊大知明宏記者

FRBのパウエル議長の発言を受けて今日の日経平均株価は大きく下落しました。
幅広い銘柄に売り注文が広がり取引時間中には一時850円を超える大幅な下落となる場面も。
さらに為替市場では円安ドル高が進み1ヵ月半ぶりに一時139円台に。
日本での波乱のきっかけとなったのが26日に行われたFRB、パウエル議長の講演でした。
FRB
パウエル議長

インフレは2%をはるかに上回り…
高インフレの負担は…
インフレを下げるには…
9分足らずの講演で45回も「インフレーション」という単語を使い訴えたのは…
FRB
パウエル議長

インフレ率が低下したと確信できるまで引き締め的な政策を続ける。
急速に進む物価高への対応を最優先に景気の減速につながりかねない利上げを進める決意を示したのです。
FRB
パウエル議長

家庭や企業にはいくらかの"痛み"ももたらすだろう。
インフレを抑えるためには代償を伴う。
ただ物価が安定しなければ"はるかに大きな痛み"を被る。
その痛みが早速、ニューヨーク株式市場で。
アメリカ・テニス界のスター、セリーナ・ウィリアムズさんが取り引きの開始を告げるベルを華々しく鳴らしていましたが、パウエル議長が利上げを進めるとの一報を受け、取り引きが終わってみればダウ平均株価は5月以来の下げ幅となる1,008ドルという大きな下落となりました。
日米の株式市場を揺るがしたパウエル議長の発言。専門家は…
三井住友DSアセットマネジメント
チーフマーケットストラテジスト
市川雅浩さん

直近(米国7月)の消費者物価指数が前月分から低下したので「もしかしたら早い段階で利上げペースを緩めてくれるのでは」という期待があった。
その期待がパウエル議長の発言によって剥落した。
さらに今後の日経平均株価はアメリカ経済の影響を大きく受け続けるとみています。
三井住友DSアセットマネジメント
チーフマーケットストラテジスト
市川雅浩さん

パウエル議長が「利上げはデータ次第」と繰り返し述べているので、アメリカの雇用統計や消費者物価指数を見ながら一喜一憂する。
かなりボラタイルな(=変動の大きい)相場に9月はなりそう。
2万7,000円~2万9,000円が中心レンジになる。