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[WBS]豪雨被災地で「先回り」支援!知られざるボランティアチーム[特定非営利活動法人ジャパンハート]

2020年7月17日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

気象庁は7月16日、熊本県などを襲った今回の豪雨で全国の総降水量が一昨年の西日本豪雨を超えたと明らかにしました。

そんな豪雨の中、被災地で活動を続ける知られざるボランティアチームに密着しました。

特定非営利活動法人ジャパンハート

[blogcard url="https://www.japanheart.org/"]

東京にあるボランティア団体の本部。

記録的な九州豪雨で必要とされるボランティアの派遣先について検討していました。

連日の豪雨で避難者の不眠、不安の訴えあり。

看護師が不足しています。

医療ボランティアのNPO法人ジャパンハート。

「医療の届かないところに医療を届ける」をモットーに海外などで現役の医師・看護師が医療活動を行っています。その数、年間3万5,000件。

今年4月、新型コロナの集団発生のあったクルーズ船。

乗組員への医療支援を行いました。その特徴は先回り支援です。

豪雨が襲った直後の6日、元レスキュー隊員や看護師などで構成された先遣隊が九州に入りました。医療が行き届かないところを自らの足で探すのです。

福岡県久留米市、筑後川の氾濫で大きな被害を受けた地域です。

こちらの病院、およそ70cm冠水し孤立状態になっていいました。

「病院のスタッフは?」

スタッフはいる。

いらない人は帰した。

どうしても入院患者がいるから全員避難というわけにはいかない。

1階部分が浸水しているものの予備電源などの備えがあるため直ちに医療支援の必要はないそうです。

被害が甚大な熊本県八代市。避難所で看護師が足りないと支援の要請が入りました。

登録ボランティアおよそ100名の中からすぐに動ける看護師が避難所に派遣されてきました。

看護師の小林真弓さんは普段は訪問看護の現場に従事しています。

ミャンマーで半年間の医療ボランティアの経験がありますが災害支援の現場は初めてです。

テレビを観ている状態では医療が足りてない人がいるのは目に見えてわかるし、人が必要だと話を頂いて行くことにしました。

避難所では様々な新型コロナ対策が施されています。

マスクを付けていません。

入り口にはマスクを着用していないと警告される体温計を設置。

避難スペースの間隔にも細心の注意が払われていました。

八代市の担当者、

間隔を広くとっています。

1,200名くらい入るが今は4分の1くらい。

スペースを将来的には全部これにする。

新型コロナには最善の対策を講じていますが不安を拭えない避難者もいるようです。

とにかく体を清潔に手洗いとマスク着用ですね。

ここからコロナが出ないように。一番心配です。

八代市の健康推進課、稲本京子保健師、

今後、避難生活が長く続くと体調の変化が心配。

高齢者だと病気を持っている人が多いので。

支援団体の力も借りながら乗り切れれば。

小林さんは健康に不安がある避難者がいないか声をかけて回ります。

今コロナが流行っているので。

これから大事なのは食べる前ですね。

おにぎり食べる時とかウイルスとか付いていると入りやすくなっちゃうので食べる前の手洗いが大事です。

声がけを繰り返す中で気になる男性を見つけました。

今日の朝から調子が悪い?

さっきまで寒気があった。めまいも。

尿管結石の持病を持つ男性。薬を持って避難ができず痛みが悪化しているのだといいます。

今触ったら痛かったですか?

はい。

もうだいぶ良くなりました。

病院には行きたくないと言っている。

大ごとにしたくないのかもしれない。

明らかに脱水になっているので早く受診したほうがいい。

結局、男性は病院で診療を受け緊急入院。手術を受けることになったのです。

避難所というストレスが高い環境。小さな変化に気付いてあげることが重要だといいます。

急に状態が悪くなった時にどういう対応をするかは課題。

どいうい声掛けをされたら避難者は安心できるか。

話を聞くことに関しては普通の看護師でもできるので真摯に対応していくしかない。

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