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[WBS] 観光客急増に地域住民から悲鳴!許都では絶景の新型観光バス!

ワールドビジネスサテライト(WBS)

去年、日本を訪れた外国人は過去最多の3,100万人でした。

こうした中、問題となっているのが増えすぎた観光客のために交通渋滞や騒音、ゴミ問題などさまざまな弊害が起きる、いわゆるオーバーツーリズムです。

街の魅力が失われないようにするための最新の取り組みを取材しました。

スカイホップバスマーケティングジャパン株式会社

[blogcard url="https://skyhopbus.com/?locale=ja"]

4月13日の京都駅。

桜目当ての観光客が多い中、特に目立つのは訪日外国人の姿です。

一昨年は350万人の外国人が訪れたという京都市。

経済効果の高まりが期待される一方で、いまある問題が起きています。

駅前のバス乗り場。行列ができていますが、お客様を残してバスが出発していきました。

お客様の数が多すぎて、バスに乗り切れないケースが続出しているのです。

京都市民は、

訪日外国人が大きな荷物を持って乗る。それが場所を取っている。

四条河原町まで行こうと思っているが、歩いていく。

このように観光客の増加によって地域住民などにさまざまな弊害が起きる事態はオーバーツーリズムと呼ばれています。

京都の場合、均一料金の区間内であれば市が運営するバスに1日600円で何度でも乗れるカードがあります。このカードが訪日外国人に人気なのです。

スカイホップバス京都

この事態を緩和させるため、新たな取り組みが動き出しました。

カギとなるのは真っ赤なバスです。

スカイホップバスマーケティングジャパンの中島節郎専務は、

生活路線と観光路線という分け方。

訪日外国人がメインターゲットのこのバスで京都市内を回ることで混雑を大きく緩和できるのではないか。

タクシー会社の日の丸自動車興業、JTB、京阪バスの3社が新たな会社を立ち上げ4月13日から運行が始まったこのバス。

座席はすべて2階にあるということで上ってみると屋根がありません。このバスの乗り心地は…

星佑紀記者、

風がすごく心地良いですね。平安時代の大鳥居を通るところですがすごいダイナミックですね。すごい近くに感じます。

桜の木にも手が届きそうです。

京都駅を出発し、二条城や金閣寺などの人気スポットを中心に合計11の停留所をおよそ1時間40分かけて周遊します。

チケットは1日3,500円。30分間隔で毎日運行し、購入から24時間以内であれば乗り降りは自由です。

さらに名所に近づくと7ヵ国語で音声ガイダンスが流れます。

観光客は、

このバスは素晴らしい。

特に天気の良い日はみんなこういうバスに乗りたくなる。

サービス開始後、土日の2日間で150人以上がこのバスを利用しました。

オリンピックに向け訪日外国人4,000万人と政府が掲げている。

4,000万人になったら京都はどうなるのか。

そういったところをわれわれは取り組んでいかなければ。

鎌倉市

一方、地元住民が公共交通機関を優先的に使えるようにする実証実験も始まっています。

江ノ電が走る鎌倉駅。

今日も外国人観光客の姿が目立ちましたが…

去年のゴールデンウィーク期間の駅前の様子。写真は駅舎側から撮られたものですが、向かい側の通りまで乗客の列ができています。

鎌倉市民は、

外国人は来るなという訳にはいかない。鎌倉は観光で成り立っている。

電車「2回待ち」とかなると大変。そのときは電車に乗らないようにしている。

ここでもオーバーツーリズムが生じていました。

そこで鎌倉市がある対策を講じました。市民などおよそ3万人を対象に住民証明書を発行し、証明書を提示すれば優先的に駅構内に入場できる取り組みの実験を行っています。

今年の実験期間はゴールデンウィーク中の5月3日から5日まで。

同じ日程で行った去年の発行枚数は1,470枚ほどでした。

鎌倉市民は、

乗れない、30分、1時間待ちはざら。

取り組みは良いと思う。

訪日外国人の増加に伴い求められるオーバーツーリズム対策。

今後、さらに拡大していくでしょうか。

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