ウクライナ各地では今も激しい戦闘が続いています。アメリカのシンクタンクが示した地図の赤くなっている部分はロシアが制圧したと見られる地域です。首都キエフの周辺を拡大すると侵攻の危険がキエフのすぐそばまで差し迫っていることが分かります。
進行を続けるロシアを世界経済から排除しようとする動きが拡大しています。
ウクライナで戦闘激化!ロシア侵攻"核"の警戒は?
ウクライナ第2の都市ハリコフ。州庁舎が一瞬で炎に包まれました。
さらに…
早く!早く!…
住宅地などに次々と打ち込まれる爆撃。ロシア軍による攻撃が相次いでいると見られ、ハリコフではこれまでに50人以上が死傷したとされています。
そしてキエフから北西に20キロ離れた地域の様子。散発的な戦闘が発生、置き去りにされたのはロシア軍のものとされる焼け焦げた軍用車両です。
アメリカの企業が撮影した衛星写真ではキエフに進軍するロシア軍の車両と見られる車列がおよそ64キロに渡って続き、キエフへの攻勢が強まっていることが分かります。
国際人権団体などはロシア軍が人道的観点から使用しないよう求められているクラスター弾と燃料気化爆弾を使ったとしていて避難しました。
各地で戦闘が続く中で行なわれたウクライナとロシアの代表団による初の停戦交渉。
会談はおよそ5時間に及びましたが折り合わず、双方は本国に内容を持ち帰り、近日中に再度交渉に臨むとしています。
ロシア側代表団。
いくつかの点で共通の立場を見いだすことができた。
交渉が続くことが重要だ。
交渉と同時にゼレンスキー大統領は次の一手、EUへの加盟申請の書類に署名し、速やかに承認するよう求めたのです。
一方、核戦力を念頭に抑止力を特別警戒態勢に引き上げるように命じたロシアのプーチン大統領。
これに対し大国同士の核戦争への発展を問われたバイデン大統領は…
「アメリカ国民は核戦争を心配すべきか?」
ノー。
ホワイトハウスのサキ報道官。
プーチン大統領の「命令」を精査しているが、われわれの警戒レベルを変更するような理由はない。
こうした中、国連では40年ぶりとなる総会の緊急特別会合を開催。ウクライナの国連大使はロシアの侵攻を止めるよう各国に行動を呼びかけました。
ウクライナのキスリツァ国連大使。
ウクライナが生き残らなければ国際平和も生き残れない。
ウクライナが倒れたら民主主義が倒されてもおかしくない。