新型コロナウイルスの感染者数の増加や外出自粛の要請で人々の意識がどう変化したのかを調べたデータです。
この1週間を見ても「やや不安」を含めた「不安」と答えた方が大きく膨らんでいます。
こうした不安や自粛疲れの広がりが生み出す新たなリスクとして指摘され始めているのが「首都脱出」の動きです。
佐久市
[blogcard url="https://www.city.saku.nagano.jp/"]
都内の公園で話を聞きました。
実家が地方なので近々に私と娘だけ帰ろうと思う。
実家は畑があるので何かあっても食べるのに困らない。
東京は物流がストップすると食事に困ると思うので。
「地方に行くことを考えたりしますか?」
北海道が実家なのであまりにも東京がひどくて、北海道が沈静化してきているので考えなくもない。
東京での感染拡大を受けて地方への避難、首都脱出を考えている人が多くいました。
一方、地方からはこんな声が、
首都圏から長野県への人の移動が増えています。穏やかな長野県で過ごしたいとお考えかもしれませんが、自粛要請の趣旨をもう一度考えて下さい。
Twitterに投稿したのは長野県佐久市の柳田清二市長。
佐久市や軽井沢町からなる佐久広域連合のトップも務めています。
投稿の意図を市長に直接聞くと、
自粛を首都圏の知事が要請する中、その反面移動されている人が多い。
投稿の下にある写真には軽井沢のスーパーの入り口に出来た行列が…
先週末、首都圏から来たお客様が殺到したといいます。
実際、4月2日の軽井沢町のスーパーの駐車場を見てみると…
品川ナンバーの車ですね。
品川ナンバーに世田谷、ほかにも横浜など平日にもかかわらず首都圏ナンバーの車が多く見られました。
感染しても発症しない人が大勢いる。
それが観戦を広げていると思うし、そこへの市民の不安は大きい。
ただ、この呼び掛けにはためらいもあったといいます。
実は佐久市が力を入れてきたのは移住政策です。
4月2日も市が作ったシェアオフィスがオープン。都内の企業のサテライトオフィスとして使ってもらう狙いもあります。
今回の投稿で佐久のイメージが悪化するのではないかという葛藤がありました。
悪印象を与えることで今後の移住政策への影響は心配。
ただ市民の健康を守る使命もある。自粛は守ってと言うべき。
石垣市
[blogcard url="https://www.city.ishigaki.okinawa.jp/"]
こうした声は沖縄の人気リゾート、石垣島からも。
中山市長が3月31日、体調が優れない人は訪問を自粛してほしいと会見で呼びかけました。
島には感染病病床が3庄しかない。1人がウイルスを持ち込み、周辺の4~5人が感染すると、その時点で感染病床が満杯になる。
実は2月から3月にかけて石垣島では春休みを利用した若い日本人客が例年より増加。
あるホテルによると20代から30代の宿泊が1年前と比べて30%から40%増えたといいます。
外国人観光客が減る中、救いとなっていましたが感染を防ぐという点ではマイナス面が大きいのです。
中山市長は人の移動についてこれまで以上のチェック体制が必要と訴えます。
サーモグラフィーのチェックを空港の出発地側でやってもらいたい。
熱がある方は飛行機に乗せない。法整備が必要になるが。
発見した場所でとどめる形にしないと感染がどんどん拡大してしまう。