シリーズ「ケーザイのナゼ?」。
コロナ渦である家電の出荷台数が1年前に比べて1.6倍に増えました。
その家電とは冷凍庫なんです。
一体ナゼなのか直撃リサーチしました。
レンティオ株式会社
[blogcard url="https://www.rentio.jp/"]
都内の家電量販店「ビックカメラ新宿西口店」。
新しいコーナーが設けられたといいます。
それが…
ビックカメラの高橋正良さん。
冷凍庫のみを集めた新しいコーナー。10点ほど展示。
ここにあるのは全て家庭用の冷凍庫。
横幅36cmというスリムなものから高さ170cmの大容量タイプまでさまざまな商品が並びます。
コロナ前に比べて9月の売り上げは3割ほど増えている。
ここ10年でこんなに冷凍庫が注目を浴びたのは初めて。
2020年度の冷凍庫の国内出荷台数は2019年度の1.6倍に増えています。
冷凍庫を見に来たお客様は…
「自宅の冷蔵庫の冷凍室はどんな状況?」
パンパンです。冷凍室は大きい方がいい。
ナゼいま冷凍庫が売れているのでしょうか?
都内のある家庭の夕食の様子です。
島田丸子さんとその家族です。
この日のメニューは餃子にステーキ、そしてコロッケ。これ全部…
冷凍のステーキと冷凍のギョーザ。
冷蔵庫の冷凍室を開けると…
日々の食材でパンパン。
日に日に増える冷凍庫の中身。そこで島田さんは…
2台目を買いました。
冷凍庫を購入しました。
最近は一層冷凍庫の必要性が高まっているといいます。そのワケは…
ここ1~2年外食ができなくなったので毎日ちゃんと作っている。
人数が多いので食べる量も多くて、きょうは疲れたという日は冷凍食品に頼る日もある。
コロナの影響で自宅で料理を作る機会が増え、冷凍食品を活用する頻度がアップ。購入した冷凍庫が大活躍だと話します。
さらに冷凍庫の中をよく見るともう一つのワケが…
九州のふぐだし。
ちまきとシーフードとたらこ。ふるさと納税の宗像市から取り寄せた。
ふるさと納税の返礼品が冷凍庫の多くのスペースを占めていました。
「冷凍庫は手放せないですか?」
必需品です。
冷凍庫人気に目をつけ、新たなサービスを始めた企業も。
それがこちらのレンタル会社「レンティオ」です。
もともとカメラのレンタルが中心でしたがコロナ禍で旅行をする人が減り売り上げが減少。
そこで新たに始めたのが冷凍庫の貸し出しです。
今年4月から32リットルの家庭用の冷凍庫を1ヵ月1,750円で貸し出すと…
レンティオの三輪謙二朗社長。
こちらが冷凍庫の在庫置き場。
32台所有しているが30台がお客様の手元にあり、残り2台。
ナゼ冷凍庫をレンタルするのでしょうか、実際に予約をした人は…
冷凍庫を買って失敗したとなったときにどうしようもできない。
購入金額の何十分の1で借りることができるので気軽に試してみる。
予約の画面を見ると在庫のほとんどが貸出中。
在庫を増やしたいのですが、メーカーも製造が追いつかない状況です。
そこで三輪社長はある決断をしました。それは…
冷凍庫を自社生産しようと思って。
中国の工場に冷凍庫の生産を発注しました。その数550台。
今後は1ヵ月で1,000台以上貸し出せる体制を作りたいとしています。
冷凍庫人気は冷蔵庫の商品開発にも影響を及ぼしていました。
アクアが今月発売したのがこちらの冷蔵庫。
その特徴は…
右側がすべて冷蔵室、左側がすべて冷凍室。
冷蔵庫のほぼ半分が冷凍室。カゴ4つ分の冷凍食品が入ります。
縦型にしたことで一度に冷凍室全体を見渡すことができます。
ナゼこうした冷蔵庫を開発したのでしょうか。
アクアの冷蔵庫企画グループ、山本陽護さん。
冷凍室が圧倒的に足りないというお客様が非常に多く、それであれば半分くらい冷凍室がある冷蔵庫を世の中に出してみようと。
今後は冷凍室を重視した冷蔵庫の開発が進むと見ています。
ただ冷やすだけではなくて、おいしく食べられる冷凍室。
ここから先は冷凍の保存品質に力を入れていく。