株式会社日本触媒
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新幹線の電光掲示板に広告を出している会社。

続いては「『すごい素材』で応える日本触媒。」

触媒ってなんだか難しそうですが…

一体何をやっている会社なのか?

大阪府吹田市にある研究所へ。

IR・広報部の西川朋孝さん、
日本触媒の主力事業のひとつが高吸収性樹脂。

これになります。

「この粉みたいなのが…?」

スゴい粉。

日本触媒が作っているのは高吸収性樹脂と呼ばれる粉。

正式名称は「アクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物」って長い!

「これは触媒?」
触媒じゃない。

プロピレンという原料と酸素。

触媒を使うことによってアクリル酸ができる。

高吸収性樹脂を作ってます。

「相当ややこしいですけど。」

ディレクターが理解できないのでざっくり説明すると…

そもそも触媒というのは化学反応を早くする物質のこと。

例えば一緒にしても何の変化も起きない「A」「B」という物質があります。

そこに触媒を入れると「A」と「B」が反応して新しい「C」を生み出せる。

このように日本触媒は触媒を使ってすごーい素材を作っている化学メーカー。

中でも、この白い粉「高吸収性樹脂」は世界シェア1位。

会社全体の2017年度の売上げはなんと3,228億円と超でかい!

でも、コレは一体何なんですか?

高吸収性樹脂
研究センター研究員の富澤一美さん、
高吸収性樹脂は1gで100mlの水を吸います。

「それ何gですか?」
5gくらい。

5gで500mlの水を全て吸い取ることができます。

「絶対?」
絶対!

ということで5gで500mlの水を本当にすべて吸収することができるのか?

実際に試してみると…

「膨れ上がる!」

この粉に水をかけるとどんどん膨らんでいき、そして…

「これで500ml。」

見事、500mlを全て吸収できた。
スゴい!

しかも…

ギュッとやっても水が出てきてない。

高吸収性樹脂は網目構造になっていて液体を吸収したら押しても出てこないという優れもの。

主な使い道といえば紙おむつ。

世界の紙おむつの4分の1に日本触媒の作った高吸収性樹脂が使われています。

コンクリート混和剤用ポリマー
でもスゴイ素材はこれだけではありません。

これです。
「これ何ですか?」

EO研究部研究員の大槻和孝さんは、
コンクリート混和剤用ポリマー。

コンクリートをサラサラにする薬。

コンクリートをサラサラにして何の意味が?と思ったそこのあなた…

普通、コンクリートはドロッとした塊のような状態ですが、これ作業員が手作業で伸ばしていくから時間や手間が結構掛かる。


しかも細い柱など隅々までコンクリートが行き届かないと隙間ができて強度が弱くなる。

これらを全部解決しちゃうのがこの日本触媒のポリマーってワケ。


「どれくらいポリマーを入れる?」

これくらいです。

これだけです。2ccです。

「この分量(約4kg)のセメントがサラサラに?」

サラサラになります。

ということで実際にポリマーを入れてかき混ぜてみると…

「あれ?」

「あっ!ちょっとサラサラになってる。」

「柔らかくなっている。」

なんとたったの数秒でサラサラに!

そこでサラサラになったコンクリートと普通のコンクリートと比較してみると…

障害物のビー玉をものともせずどんどん流れていく!

一方、普通のコンクリートは全く流れません。

でも、どうしてこんなにサラサラになるのか?

実はこのポリマー、顕微鏡レベルではブラシのような形をしていてセメントの粒にひっつく。
するとブラシがぶつかってセメント同士がくっつかない。

だからサラサラになるんです。
でも、そうなると気になることが…

「強度が弱いみたいな…?」

セメントは水と反応して大きくなって隙間を埋める。がっちり固まって強度は変わらない。

セメントは水と反応して大きくなり隙間をギュッと埋め尽くす。
ブラシ部分は潰れるので強度には問題がないんだとか。

このポリマー、最近建っている高層マンションにはほぼ100%使われている、まさにマストアイテム。

ってことは、
日本触媒はすごーい素材を開発してがっちり!

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