[ガイアの夜明け] 大改革!「ニッポンの宿」!(2)

大改革!「ニッポンの宿」!

HATCHi金沢

加賀百万石の城下町、金沢。

日本屈指の観光地は北陸新幹線が開通したことで観光客が1.5倍に急増しました。

その市内に2016年3月、オープンしたホテルがあります。

フロントには外国人観光客の姿。次々とやってきます。

ここだわ。

ついて行くとカーテンで仕切られた小部屋がいくつも並んでいました。

どっちにする?

ここが今夜の部屋だといいます。シングルベッドサイズの小さなスペースですが、

居心地尾がいいわ。面白い空間ね。

宿泊料金は安いし、ぐっすり眠れそうよ。

この部屋の料金は3,800円。

3人部屋は1室8,800円。一人あたり3,000円以下で泊まれます。

長期滞在の外国人客や日本人の家族連れに人気です。

ここ俺ね。誰も入っちゃダメだよ。

実はこちら、元々は仏壇を売っているお店でした。

築51年の建物を大改装。

ホテルとして再生したのです。

地下にはキッチン付きの共用スペースもあります。宿泊者同士の交流の場となっていました。

その名も「THE SHARE HOTELS」。驚きの戦略とは?

株式会社リビタ

東京・目黒。

「THE SHARE HOTELS」を手掛ける会社があります。

2005年創業のリビタ。社員約160人の不動産会社です。

得意とするのが中古物件を大改装するリノベーション。

将来的にここを区切ってリビングダイニングでもう一部屋。

マンションや一戸建てなどこれまで手掛けた物件は2,500個以上。不動産再生のプロです。

THE SHARE

東京・原宿の「ザ・シェア」。こちらは大手電力会社の独身寮をリノベーションしたもの。

家賃は10万円から。

建物の6階には広々としたフロアが、住民たちの共有スペースとなっています。大きなキッチンもあります。

30代を中心に約60人が暮らしています。

一人でご飯を食べなくてもいいのが寂しくなくていい。

リビタは全国でこうした大型のシェアハウス、18棟を運営。

そのノウハウを生かしホテル事業に参入したのです。

改修工事

7月20日、金沢市。

オフィス街にある築45年の空きビル。この建物を新たなホテルとして再生するため改修工事が始まっていました。

ホテル事業部プロジェクトリーダーの北島優さん(39歳)。

このビル、元々は繊維を扱う商社が入っていました。

ここはエントランスの所で警備員がいた場所になっていて、この丸い窓のデザインはそのまま残した。

オフィスビルの面影をあえて生かそうというのです。

こうした積み重なった歴史が残っていると新築では真似できない味になる。

使える配管設備なども積極的に再利用。耐震補強を行っても新築の3分の2のコストでホテルを作ることができるのです。

さらに北島さん、金沢らしさを感じてもらえる仕掛けを考えていました。

茶菓工房たろう

8月中旬。

この日訪れたのは市内にある和菓子店。

金沢は全国でも有数の和菓子処です。

ここは創業12年の新しい店。様々なチャレンジをしています。それが色とりどりの羊羹。

店主の村上太郎さん、

変わり種でいうとカカオチョコレート。こちらがピーナッツバター、ホワイトチョコ。

さらにキャラメルを使ったものまで。

和の世界ってかしこまってしまったりとか身構えてしまう部分があるけど、和菓子を知らない世代にアプローチしたい。

若い世代をホテルに呼び込みたいと考えていた北島さん、この店の和菓子に目を付けたのです。

その後も次々と地元の人を訪ねて行きます。金属細工を手掛ける工房。

これ、サンプルで作ったから。

ある道具の製作を依頼していました。

THE SHARE HOTELS KUMU 金沢

8月30日、新たなホテルがオープンしました。

かつて繊維を扱う商社が入っていたオフィスビル。

1階ロビーは開放的なカフェスペースに生まれ変わっていました。

午後3時、宿泊客が続々とやってきます。

かつて警備員室があったあの窓は鏡が貼られ姿見になっていました。

オシャレ!

客室フロアは配管をむき出しにしたデザイン。

そして部屋は、

めっちゃきれい!

スタンダードは1室2万円。一人あたり5,000円で泊まれます。

オフィスビルの通路だった場所が木の温もりに包まれた客室に生まれ変わりました。

金属細工の工房に依頼していた道具も完成。茶釜です。四角い穴はこのためでした。

早速、外国人客の心を刺激したようです。カフェの目玉は抹茶。

金沢らしさを気軽に味わえます。

変わった味ね。私たちの国のお茶とは全然違う。

抹茶に添えたのがあの斬新な和菓子。若い観光客に好評のようです。

切り株みたい。

地元の人達の姿もあります。

2020年までにこうしたホテルを全国各地に10軒オープンさせる計画です。

地元の人も「使える」と思っていない古い建物も使っていけるということを示していくことが使命だと思っている。

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