スポーツの観戦方法も大きく変わりつつあります。
スポーツ観戦が好きな方は知っているかもしれませんが、イギリスのパフォーム・グループが運営するスポーツ動画の配信サイト「DAZN」。
このDAZNは2016年にJリーグを10年間で2,100億円もの巨額の放映権契約を結び話題になりました。
そのDAZNが2月16日、今度はプロ野球の生配信を始めると発表しました。
スポーツ配信ビジネスの最前線を取材してきました。
DAZN
ダゾーンのジェームズ・ラシュトンCEOは、
Jリーグとのパートナーシップは始まりにすぎない。野球がコンテンツミックスを完璧にする。
スポーツ動画配信サービス、ダゾーンは今シーズンから新たにプロ野球の生配信を始めると発表しました。
配信するのは読売ジャイアンツを除く11球団のホームゲームです。
野球がなくてもコンテンツは充実していたが完成形にするには、どうしても野球が必要だった。
「プロ野球はハウマッチ?」
残念ながらそれは言えない。
金額でいうとJリーグの方が高かった。
ダゾーンは2016年にJリーグと10年で2,100億円という巨額の放映権契約を契約し話題を呼びました。
サッカーだけでなくF1、テニス、アメリカンフットボールなど様々な試合を年間7,500試合以上を配信。
都内に専用のスタジオまで設けています。
月額1,750円という価格で見放題。
コンテンツを増やしながら約1年間で100万人のユーザーを獲得しました。
しかし、
最初は利益が出ないことはよく分かっている。投資回収が遅れるのもよく分かっている。
巨額の投資をしたにも関わらずまだ採算は取れていないといいます。
そこにさらにプロ野球を買って大丈夫なのでしょうか?
最初は豊富なコンテンツラインアップを用意することが大切。
そこにはコンテンツ獲得の熾烈な闘いがあるといいます。
実際、今までJリーグなどを放送していた衛星放送チャンネルの「スカパー!」はダゾーンの参入以降、サッカーコンテンツを失い1年半で約25万人が解約しました。
さらにこの競争の過程でサービスを終了するのがソフトバンクのスポーツ動画配信サービス「Sportsnavi(スポナビ)」です。
サービスの終了に伴い、プロバスケットボールのBリーグなどはダゾーンへ移行が決定しました。
もはや一強体制も見えてきたダゾーン。
今後、数年を掛けて巨額の投資を回収する計画です。
日本一のスポーツ動画配信サービスになりたい。
株式会社JDSound
ダゾーンが生み出す巨大な可能性。
こんな商品も、
臨場感のある音が聞こえてきます。
ポータブルスピーカー「OVO」。

スマホなどで動画を見るために作られたスピーカーです。
このスピーカーでスマホの音はどのように変わるのか?
相内優香キャスターは、
全然違いますね。このスピーカーだと音の広がりがあって立体的に、迫力も増します。
スマホの曇った音に比べ、クリアで大迫力。さらに消費電力も従来のスピーカーの約3分の1に抑えたといいます。
開発したのは東北のベンチャー企業、JDSoundです。
宮崎晃一朗社長は、
動画コンテンツが充実する時代で音の問題が解決できていない。
JDSoundは開発を加速するため、クラウドファンディングを利用し資金を募集。
わずか3週間で目標の2,000万円に到達するなど消費者のニーズの高さも伺えます。
さらにスポーツ動画の配信に適した特徴もありました。
従来のものはサッカーのシュートと音のタイミングがずれてしまう問題がある。
これまでのスピーカーはBluetooth(ブルートゥース)を使う場合が多く接続が不安定になったり、音が遅延するといった問題がありました。
OVOはUSB接続にすることでストレスなくスポートを楽しめるようにしたのです。
臨場感はスマホのスピーカーでは味わえない。
広がる動画配信。幅広い市場の拡大につながりそうです。
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