開発競争が激化する次世代通信のニュースです。
携帯キャリア大手が2020年に向けてサービスの開始を目指しているのが超高速通信の5Gです。
音楽やスポーツの動画など大容量のコンテンツをリアルタイムで送れるようになることから開発は急ピッチで進められています。
この5Gがもたらす2年後の未来とはどんな世界なんでしょうか?
株式会社NTTドコモ
[blogcard url="https://www.nttdocomo.co.jp/"]
NTTドコモは2月16日から期間限定でVRアプリの配信を始めました。
イベントに登場したお笑い芸人の近藤春菜さんとフリーアナウンサーの高橋真麻さんがVRを早速体験。
目の前で歌ってもらっているみたい。
2人が見ているのは歌手、安室奈美恵さんのミュージックビデオ。
スマートフォンで見られる高精細な8KVRは世界で初めてだといいます。
NTTドコモの岡慎太郎さんは、
5Gによる大容量高速通信を見据え高精細コンテンツを楽しんでいただく。
2020年のサービス提供開始を目指して第五世代移動通信システム「5G」の開発に取り組むドコモ。
通信速度は現行の4Gの数十倍から100倍といわれています。
ただ現在は4G、そこで開発をしたのがいわば「疑似8K」の技術です。
VRの映像360度全てが高解像度映像だと高負荷となり再生できません。
その為、見ているところだけを高解像度映像、見ていない部分は低解像度映像にすることで通信の負担を大幅に減らし現在の4Gでも8K相当の没入感を実現しました。
会場にいなくても特等席でライブを体験。
ドコモは5Gでの実証実験を2017年11月、女性アーティスト「パフューム」のメンバーが東京、ロンドン、ニューヨークに分かれて同時にダンスパフォーマンスを披露、ドコモは5Gを使い話題を呼びました。
今までの通信の進化と比べても5Gは格段に進化の度合いが違う。
KDDI株式会社
[blogcard url="http://www.kddi.com/"]
一方、携帯キャリア大手のKDDIも5Gを使った実験に取り組んでいました。
松永彰シニアディレクターは、
大林組、NECと組んで建設機械を遠隔操作する作業。
今月行われた実証実験。
建設機械を使ってガレキを運んでいますが運転席は無人です。
機械を操作しているのは70メートル離れた部屋。
建設機械と遠隔操作室を5Gの回線で結んでいるのです。
操作室の箱となる様子を映すモニターが4つ。ここに5Gならではの特徴があるといいます。
実験で使用したカメラは高精細な4K3Dのものなど5台。
これまでの通信環境ではこれだけの情報量を1度に送るのは困難でしたが5G回線であれば可能だといいます。
精細で立体感のある映像を送れるようになることで、こんなメリットも、
コーンの先を突くなど今までの2Dでは難しかったことが、奥行き感があることで作業を精密にできるようになる。
こうしたことから遠隔操作の作業効率が上がり、従来に比べて25%程度の時間短縮が期待されています。
5Gでの遠隔操作によって災害現場での安全で迅速な作業が可能になるといいます。
日本国内だけでなく、グローバルな関心が5Gのサービス化が始まる前から高まっている。
サービス開始のメドは2020年、5Gは私たちの生活をどう変えるのでしょうか?